令和10連休は、旧ソ連のキルギスとカザフスタンへ行ってきました。
これで旅した国は93になりました。旅した国の一覧はこちら。
さて、今回はこの旅最大の目的地、キルギスのイシククル湖について書きます。
噂とおり、風光明媚で素晴らしい場所でした。
スケジュールの都合で1泊しかできませんでしたが、時間があればもう1~2泊して中央アジアの大自然をじっくりと味わいたかったです。
「地球の歩き方」だけでは情報が少なすぎるので、こちらもぜひご活用ください。2012年作成で少し古いですが、日本語でイシククル湖周辺の観光情報が豊富に書かれています。私はこの記事を書くための調査中に知りました。渡航前に入手できれば重宝したと思います。
イシククル湖は透明度の高い巨大な古代湖
イシククル湖はソ連時代には外国人の立ち入りが禁じられていましたが、独立後は外国人も大勢訪れるキルギス随一の観光地となりました。
と言っても、英語はあまり通じず、キルギス語やロシア語ができない人は不自由な場面が多々あると思います。私も苦労しました。
イシククルとはキルギス語で「熱い湖」という意味で、冬でも凍らないそうです。
イシククル湖は東西約180km、南北約60km、面積は6,236㎢、周囲約700kmで、琵琶湖の約9倍という巨大な古代湖です。
イシククル湖は標高約1,600mの高地にあって、湖の南に連なる天山山脈の向こう側は中国の新疆ウイグル自治区です。
天山山脈の最高峰は標高7,439mのポベーダ山(ロシア語名。キルギス語名は勝利峰を意味するJengish Chokusu)です。
イシククル湖の周囲から流れ込む河川は存在しますが、流れ出る河川はなく、湖水の透明度は20mを超えます。
イシククル湖への行き方
キルギスの首都ビシュケクの西バスターミナルから、チョルポン・アタ、カラ・コルなど湖岸の町へ行くバスやマルシュルートカ(ミニバス)が出ています。
私は夜行バスでカラ・コルへ移動しました。所要時間は約6時間でした。座席に余裕があったので、横になってカーテンの隙間から満天の星空を楽しむことができました。
カラ・コルには夜明け前の4時頃に着いたため、バスターミナルのそばで1軒だけ開店していた小さな商店で時間をつぶしました。
カラ・コルからはチョルポン・アタ、トクマク(世界遺産のブラナの塔などがある)などに寄りながらビシュケクに戻りました。
「地球の歩き方」にはビシュケクからカラ・コルまで所要約8時間と書かれています。細切れではありましたが、カラ・コルからビシュケクまでの移動時間は概ね8時間くらいでした。往路は夜間で交通量が少ないため所要時間が短かったのでしょう。
イシククル湖での宿泊
イシククル湖周辺の主要な町や村にはホテルやゲストハウス、B&Bもありますが、湖の周りに点在しているソ連時代に高官等が利用したサナトリウムや保養所、または遊牧民の移動式住居のユルタに泊まってみてはいかがでしょうか。
私は成り行きで見つけたチョルポン・アタにあるGoluboi Issyk-Kulというサナトリウムの5号館の6階に泊まりました。
Goluboi Issyk-Kulは湖岸公園のような広い敷地内に大小いくつかの宿泊施設が点在しています。敷地内にビーチもあります。
5号館の設備はくたびれていたものの、部屋のベランダからはクンゲイ・アラ・トー山脈が間近に見えて、なかなか居心地が良かったです。湖側の部屋だと湖と天山山脈が見えます。
宿泊料金は素泊まりで870ソム(約1,400円)。580ソム(約950円)を追加すれば、食事(夕食・朝食)付きにできるみたいでした。
私は好きなものを食べたいし、食べる時間を決められるのが好きではないため、素泊まりにして、夕食は近くのカフェで、朝食は5号館1階にあるカフェでいただきました。
Goluboi Issyk-Kulはソ連的な雰囲気が残っていて、貴重な宿泊体験ができました。
英語のページはありませんが、Goluboi Issyk-Kulのウェブサイトのリンクもはっておきます。
イシククル湖が舞台の映画
アクタン・アリム・クバトというキルギス人の映画監督が自ら主演をし、9年かけて2010年に完成させた『明りを灯す人』という映画はイシククル湖が舞台です。
私はこの記事を書くための調査中に知ったばかりで見ていませんが、事前に知っていればキルギス訪問前の予習として見ておきたかったです。
『明りを灯す人』はDVDも出ています。予告編はこちら。
価格:4,162円 |
また、アクタン・アリム・クバト監督が2017年に発表した『馬を放つ』という映画も日本で公開されていて、DVDも出ています。予告編はこちら。
価格:4,100円 |
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