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この記事では、年末年始に旅したインドのハンピについて書きます。前回はムンバイのスラム街について書いたので、その続きです。
旅の拠点となるムンバイからどこへ行くか決める際、ハンピについて調べたところ、とにかく評判が良いので、訪問先として選びました。
この記事でハンピの魅力が伝われば幸いです。
ハンピとは
ハンピは南インドのカルナータカ州にあります。14世紀から16世紀にかけて、周辺一帯を支配していたヒンドゥー教のヴィジャヤナガル王朝の都として栄えました。
イスラーム勢力に敗れた後は略奪されて廃墟と化しましたが、周辺の巨岩群の中に、今も数多くの遺跡や寺院などが残っています。1986年に世界遺産に登録されました。
簡単に行ける場所ではありませんが、世界遺産の建造物群と喉かな村の雰囲気が訪れる者の琴線に触れます。
ムンバイからハンピへの行き方
夜行寝台バスでムンバイからホスペットへ移動
私はムンバイからエアコン付きの夜行寝台バスでホスペットへ移動しました。次の写真はバスの後方から撮った写真です。
通路を挟んで左側が一人用、右側が二人用の席です。誰が隣にくるか分からない二人用は選択肢から外し、一人用の席にしました。一人用はバックパックなどを中に入れても完全に足を伸ばせるくらい十分なスペースがありました。カーテンで個室状態になり、毛布もあって、車内はなかなか快適でしたが、道中は揺れることが多くて、快眠を得られたとは言えません。
※バス会社によって仕様は異なります。
路線バスでホスペットからハンピへ移動
寝台バスは約15時間後、予定より1時間半ほど遅れてホスペットに到着しました(ムンバイ圏内のひどい交通渋滞が遅れの原因と思われます)。
ホスペットでは朝食を済ませ、少し街を歩き、バスターミナルからハンピ行きの路線バスに乗りました。
ホスペットからハンピまで約30分。バスの隣に座った可愛らしい子供たちに癒やされました。
夜行寝台バスの切符の買い方
ムンバイからホスペットまでの夜行寝台バスの切符は、乗車前日(ムンバイ到着日)の夜、ムンバイの町中にある旅行代理店で買いました。
本当は、redBus というウェブサイトで出発前に買っておきたかったのですが、システム上の問題なのか、クレジットカードでの決済がうまく処理されず、断念しました。
ハンピ村
ハンピは小さな村
ハンピは小さな村です。中心部だけなら端から端まで徒歩数分です。道路はあまり舗装されておらず、裸足で歩いている人も多いです。
村は世界遺産登録地の中にあるため、宿泊や飲食の施設に厳しい制限が設けられているようです。村に宿泊すること自体が禁止されたこともあるようなので、訪問前に最新情報を確認しておくと安心かもしれません。
猿もいます。
ちなみに、このお猿さんの足元にあるのは私のシャツです。ゲストハウスの屋上で乾かしていたシャツを取りに行ったら足蹴にされていました(笑)。
ヴィルーパークシャ寺院
ハンピにある寺院はほぼ遺跡ですが、ヴィルーパークシャ寺院は僧侶のいる現役のヒンドゥー寺院です。
村の中心のすぐそばにあるので、ランドマークになります。
夜行ってみると、牛さんが鎮座していました。
トゥンガバドラー川
トゥンガバドラー川は村の癒やしスポットです。インド人もはしゃいでいます。
河川敷にはベンチもあるので、近くの露店でココナッツジュースかサトウキビジュースでも買って、夕涼みすると和むでしょう。
ヴィルーパークシャ寺院の近くから出ている渡し船で、対岸へ渡ることもできます。
対岸のヴィルパープル・ガッディ村
川の対岸にあるヴィルパープル・ガッディ村にも、たくさんのゲストハウスやレストラン、みやげ店、旅行代理店などがあって、旅行者には便利です。
ヴィルパープル・ガッディ村からレンタルバイクで、隣のアネグンディ村まで行ってみました。
オススメのレストラン
ハンピ村の裏を流れるトゥンガバドラー川に面した Archana Guest House のレストランの2階席からはバナナ畑と川を眺めることができます。
爽やかな景色が気に入って、初日の昼食、2日目の朝食、夕食と1泊2日の滞在で3回も行きました。
オススメのゲストハウス
村にホテルはありませんが、ゲストハウスはたくさんあります。
私が「最低価格保証のアゴダ(Agoda)」で予約して泊まった Rashmitha Guest House は村の中心にあって便利です。建屋の中は隅々まで掃除が行き届き、部屋は土足厳禁です。クチコミ評価も高く、オススメです。
ハンピ遺跡(世界遺産)
ヘーマクータの丘(Hemakuta Hillock)
ヴィルーパクシャ寺院の南側にある岩山で、丘の上には小さな寺院遺跡が点在してます。
丘の上にもお猿さんがいます。
ヘーマクータの丘は、夕陽観賞の人気スポットです。
ハンピ村の中心から丘の上まで歩いて15分程度なので、時間を合わせて夕陽観賞に行くのがいいと思います。
マータンガ丘(Matanga Hill)
マータンガ丘の頂上からは、ハンピ一帯を360度眺望することができます。
ハンピ村の中心からマータンガ丘の頂上まで歩いて30~40分です。途中、道が分かりにくい場所、足元の悪い場所があるので、焦らず、ゆっくりと登るようにしましょう。
マータンガ丘は朝陽観賞のスポットです。出遅れたので、見れないかなと思っていましたが、頂上付近でオレンジ色の朝陽を拝むことができました。
暗い間に上るのは危ないです。明るくなり始めた頃にハンピ村の宿を出れば、朝陽観賞の時間までには頂上に着くと思います。
ヴィルーパクシャ寺院、ハンピ村、トゥンガバドラー川などが一望できます。
マータンガ丘は、朝陽だけでなく、夕陽の観賞にも適した場所だと思います。
アチュタラーヤ寺院(Achutharaya Temple)
アチュタラーヤ寺院はマータンガ丘の近くにある大きな寺院(遺跡)です。
マータンガ丘から眺めるアチュタラーヤ寺院は、ペルーのマチュピチュを彷彿とさせました。
ヴィッタラ寺院(Vitthala Temple)
石柱に彫られた彫刻が見事なヴィッタラ寺院は、ハンピ村の中心からトゥンガバドラー川沿いを歩いて30分以上かかります。遠いので、日傘があると重宝します。
ちなみに、上の写真の右側に写っている建物は50ルピー札に描かれています。インド人が楽しそうに記念撮影していました。
インドでは写真を撮らされたり、撮られたりすることが多かったです。
次の写真はヴィッタラ寺院を見学中に撮ることになった一枚。これ以外に、各自がスマートフォンで私とのツーショット写真を撮って喜んでいました。
「今日、中国人と写真を撮ったぜー!」みたいな感じでSNSに投稿されたりするのでしょうか…。
王宮地区(Royal Enclosure)
王宮地区には、ハンピ村で借りた自転車で行きました。
結構広いので、自転車があれば効率よく回れます。
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