つぼです。コロナが明け、久しぶりに東南アジアへ行きたくてウズウズしていました。
そんなある日、ふと、コロナ前にフィリピンのセブ島が気になっていたことを思い出し、とりあえず行ってみることにしました。個人的には3度目のフィリピン訪問となります。
往復ともセブパシフィック航空の夜行便を利用し、現地には約3日間滞在しました。
個人的な感想を中心に記しています。
セブ島の基本情報
はじめに
セブ島の玄関口は、橋で繋がっている隣のマクタン島にあるマクタン・セブ国際空港になります。
また、セブ島のリゾートとはマクタン島のリゾートを指すことが多いです。
セブ島の言葉
セブ島とその周辺の島々はビサヤ諸島に属します。
ビサヤ諸島で暮らす人々が日常的に使う言語はビサヤ語で、フィリピンの首都マニラのあるルソン島で日常的に使われているタガログ語とは異なります。
フィリピンは1898年から1945年までの47年間、アメリカに統治されていたこともあり、英語がよく通じます。
語学留学先として訪れる日本人も多いみたいです。
1週間から行けるセブ島留学【MeRISE留学】セブ島の通貨と為替レート
フィリピンの通貨は、フィリピン・ペソ(PHP)です。
為替レートは、2.6~2.7円/PHP(2024年3月)です。
前回(10年くらい前)残ったPHPの紙幣を持って行きましたが、新札に変わっていて、当時の紙幣(旧紙幣)は使うことができませんでした。
セブ島の魅力
日本から近い
セブ島の魅力は、何と言っても、日本から近いことでしょう。
東京(成田)発の直行便だと、飛行時間は5時間程度です。
私が今回利用したセブパシフィック航空のほか、フィリピン航空などもマクタン・セブ国際空港への直行便を就航しています。
なお、時差は1時間あり、日本が12時だとフィリピンは11時です。
物価が安い
円安によって海外での滞在費は高くなりがちですが、日本人にとって、フィリピンの物価はまだまだ安いです。
タクシーやマッサージなどは日本と比べるとかなり安いです。
セブ島の残念な点と課題
交通渋滞が酷い
セブ島の残念な点は、ズバリ、交通渋滞の酷さです。
市街地の面積はそれほど広くありませんが、慢性的な交通渋滞が生じているので、時間に余裕を持って移動することをおすすめします。
余談ですが、フィリピン名物の乗合タクシー「ジプニー」に乗ると地元感があって楽しいです。
ここには鉄道が必要だろう!と思って調べてみると、LRTや地下鉄の建設計画はあるようですが、進んでいないようです。
交通渋滞の改善はセブ島、マクタン島の抱える課題だと思います。
交通事故に注意!
参考までに、私は街中でバイクとの接触事故に遭いました。
交通量の多い道を無理に渡ろうとしたものの、諦めて踵を返した瞬間、走ってきたバイクに、バコーンと突き飛ばされたのです。
幸いなことに、私は腕と足の打撲とかすり傷で済みました。
バイクは損傷していましたが、バイクの運転者は怪我もなさそうで、大事にはなりませんでした。
交通事故にはくれぐれもご注意ください。
貧困が目立つ
街中ではあちこちで貧困を目にしました。
タオルを抱えた子どもが「タオルを買って」と寄ってきたことはありましたが、物乞いはあまり見かけませんでした。
次の写真は、市街地の川沿いにあるスラム街です。川沿いには多くのスラム街が点在していました。
次の写真は、後述するカルボン・マーケットの一角にあるスラム街です。
経済的な貧しさは一目瞭然ですが、悲壮感や殺伐とした雰囲気はなく、人々はたわいのないことを楽しんで暮らしているように感じました。
増え続ける人口
セブ市を含む7市6町から構成される都市圏を「メトロ・セブ」といいます。
メトロ・セブはフィリピン第二の都市圏で、近年、フィリピンの中でも高い水準で人口が増え続けています。
メトロ・セブの2000年から10年刻みの人口推移は次のとおりです。
年 | 人口 |
2000年 | 約216万人 |
2010年 | 約255万人 |
2020年 | 約333万人 |
2030年 | 約381万人(予測) |
インターネット上では、メトロ・セブの「急激な都市化」、それに伴う「人口増加」などの文字が散見されるほか、この先、人口は更に増えることが予測されています。
私が滞在した3日間でも、そこら中で建築工事の現場を見かけました。
不動産投資
人口が増えれば不動産価格も上がりやすいのでしょうか。
メトロ・セブの不動産投資も色々とあるようなので、興味がある人は調べてみてはいかがですか。
セブ島のおすすめレストラン
『地球の歩き方』には載っていない、おすすめのレストランを2つ紹介しておきます。
高級系:SOUL SIERRA
「SOUL SIERRA」は高級系のレストランで、宿泊施設もあります。
山の上にあるので、喧騒から離れてゆっくり過ごすには最適の場所です。
敷地内にあるガーデンは自由に散策できます。
庶民系:HEALTHY U
「HEALTHY U」は庶民系のレストラン、というよりも食堂です。
セブでは珍しいヴィーガン(完全菜食)の店で、観光客があまり行かない場所にあります。
庶民的な雰囲気に慣れている人であれば安く食事ができますが、そうでない人は落ち着かないかもしれません。
セブ島の見どころ
旅の思い出に、セブ島とマクタン島の見どころの写真を載せています。
詳しくは『地球の歩き方』などのガイドブックをご覧ください。
マゼラン・クロス
大航海時代の1521年、冒険家のフェルディナンド・マゼランがセブ島に上陸し、フィリピンのスペイン統治時代が始まりました。
マゼラン・クロスには、マゼランが同年に作ったという大きな木製の十字架が納められています。
サント・ニーニョ教会
1565年に建造(1790年に再建)されたフィリピン最古の教会のひとつです。
フィリピンはアセアン(東南アジア諸国連合)10ヶ国の中で唯一のキリスト教国です。
サン・ペドロ要塞
スペイン統治時代の1738年、イスラムの海賊などから防御するために築かれた要塞です。
第二次世界大戦中は、日本軍による捕虜収容所として使われたこともあるそうです。
道教寺院
ビバリー・ヒルズという高級住宅街にある道教寺院です。
見晴らしがよく、おすすめの場所です。
カルボン・マーケット
セブの台所といわれる庶民的な市場です。
果物、野菜、魚、肉など多種多様な食料品が売られています。
マクタン島の見どころ
ラプラプ像
ラプラプはマクタン島の戦いでマゼランを討ち取ったマクタン島の領主で、地元の英雄です。
マクタン・セブ国際空港のあるラプラプ市の名前は、この英雄ラプラプに由来します。
また、近海でとれるハタ科の「魚の王様」にはラプラプという名前がつけられています。
リゾートホテル
2泊目はマクタン島のリゾートエリアから離れた中級リゾートホテルに泊まりました。
プライベートビーチはたいしたことありませんでしたが、街中の喧騒から逃れることができたのはよかったです。
メモ:韓国人が多い
セブ島、マクタン島には韓国人の旅行者が多いようです。韓国料理店もちらほら見かけました。
マクタン・セブ国際空港で深夜発の復路便を待つ間、出発便の案内を見たら、ソウル、プサン、テグなど韓国各地への便が並んでいました。
私は案内の最下にあるセブパシフィック航空の東京(成田)行き「5J5062」便で帰国しました。
マニラ経由の往路でもセブ島は近いと思いましたが、直行便だと本当に近いし楽ですね。
結局、セブ島ってどうなの?
主観的には、セブ島を強く推すつもりはありません。
交通渋滞の酷さと急速に進む都市化により、くつろげなかったことが理由です。
セブ島の魅力を味わうには、3日間という滞在期間が短すぎたのかもしれません。
客観的には、気軽に行ける東南アジアの島としては良い選択だと思いますし、周辺の島々も含めれば、色々な楽しみ方ができると思います。
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