つぼです。2023年10月末まで2年間、大阪で暮らしていました。
ある日、兵庫県にヤマダストアーというエッジのきいたオーガニックスーパーがあると知りました。
東京に戻る前に、どうしてもヤマダストアーに行きたくて、兵庫県で暮らす友人のヤマダ君におねだりして、ヤマダストアーの須磨離宮公園前店に連れて行ってもらいました。
よりによってヤマダ君と一緒にヤマダストアーへ行くことになるなんて!
おかげさまでブログのネタもできました。
ということで、この記事を書きました(笑)。
ヤマダストアーについて
ヤマダストアーとは
ヤマダストアーは1970年に設立されました。
同社のウェブサイトによると「兵庫県南部を中心に展開しているちょっと変わったスーパーマーケット」です。
ちょっと変わったことの具現と言っていいのか分かりませんが、例えば、須磨離宮公園前店の店内には次のような掲示があります。
「オーガニック農家は革新的な農業研究のリーダーです」
ヤマちゃん、ええこと言うやないかー(笑)!
この後も、様々な掲示が出てくるので、ちょっと変わったスーパーマーケットか、それとも、かなり変わったスーパーマーケットか(笑)、判断してみてください。
ヤマダストアーの品質への考え方
ヤマダストアーは、年々高まる「より自然な食品」と「環境を考えた持続可能な食品」への要望に応えるべく、食品添加物の削減に取り組んでいるほか、環境や動物に対して思いやりのある畜産農家、持続可能な漁法に取り組む漁師、農薬をできるだけ減らそうと努力している農家を積極的に応援しています。
また、自然原料でつくられたスキンケアなどの開発に力を入れています。詳しくはこちら。
ヤマダストアーカードのシルバー会員特典
ヤマダストアーカードは、ポイントカード、電子マネーとしての役割があります。
65歳以上の人はシルバー会員に登録することも可能です。
シルバー会員になると、各店のシルバーサービスデーに、買物総額から10パーセントの割引を受けられる特典があります。
これはお得ですね。詳しくはこちら。
店舗
2024年2月時点で、ヤマダストアーは次の8店舗あります。詳しくはこちら。
各店舗のFacebookページではチラシなどを確認することができます(店舗名の部分がFacebookページにリンクしています)。
朝霧店:明石市朝霧東町3丁目707-1
網干店:姫路市余部区下余部字中洲382-1
阿弥陀店:高砂市阿弥陀町阿弥陀字中道69番1
北野店:加古川市野口町北野今池の岡1154-17
新青山店:姫路市広畑区西蒲田4番
新辻井店:姫路市東辻井3丁目159-7
須磨離宮公園前店:神戸市須磨区高倉台1丁目1-3
花田店:姫路市花田町小川字東戸手66番地
オンラインストアー
ヤマダストアーにはオンラインストアーもあるのでリンクをつけておきます。
ヤマダストアーで食の安全について学ぶ
ヤマダストアーが避けていきたい添加物リスト
さて、ここからが本題です。
同社のウェブサイトでは「ヤマダストアーが避けていきたい添加物リスト」が掲げられています。
第一段階として「できるだけ早く避けていきたいと思っている」添加物、第二段階として「あと数年かけて避けていきたい」添加物があります。
以下、須磨離宮公園前店内の掲示を見ながら、食の安全について学んでいきましょう。
「タール系色素不使用」の明太子
明太子売場に「タール系色素不使用」の掲示がありました。
タール系色素とは石油などを原料に化学的に合成された着色料で、次の12種類あります。
色 | 種類 |
赤色(7種類) | 2号、3号、40号、102号、104号、105号、106号 |
黄色(2種類) | 4号、5号 |
青色(2種類) | 1号、2号 |
緑色(1種類) | 3号 |
無添加主義者の私は、これら12種類の合成着色料すべてを完全に避けています。
パッと見ただけでタール系色素が使われていることが分かる不自然な色の食品を見かけると、「これを食べたいと思う人がいるのか!?」と驚いてしまいます。
以前、長崎県の奈留島(なるしま)のスーパーマーケットで見つけた商品の写真を「不自然な色の物体例」として載せておきます。ファンの方がいたら、ごめんなさい。
着色料には、植物などを原料にした天然着色料もありますが、サボテンに寄生するエンジムシという昆虫から作られるコチニール色素など、微妙なものもあります。
なお、品質や鮮度について消費者の判断を誤らせるおそれがあるため、鮮魚介類、食肉、野菜類に着色料を使用することは禁じられています。
「酸化防止剤不使用」の干物
干物売場に「酸化防止剤不使用」の掲示がありました。
この掲示に記載されている「ビタミンC」は名前から連想する限りはそんなに悪くないものに思えてしまいます。
ビタミンCの正式名称は「L-アスコルビン酸」で、水に溶けやすいため、茶系のドリンク類にはかなりの確率で入っています。
私はビタミンCは完全に避ける対象にはしていませんが、不使用の方が安心できます。
なお、ビタミンCは栄養強化目的で使用されることもありますが、この場合は表示が免除されます。
私が完全に避ける酸化防止剤としては、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)などがありますが、登場頻度は多くないと思います。
「リン酸塩無添加」のちくわ
練物コーナーに「リン酸塩無添加」のちくわが並んでいました。
リン酸塩は結着、乳化、食感向上など幅広い目的で使用されます。
特にハムやベーコンなどの加工肉には多く使用されます。
このような加工肉には、基本的にリン酸塩以外の添加物もてんこ盛りなので、無添加主義者の私は完全に避けています。
リン酸塩そのものは有害性の低い添加物ですが、健康維持に必須のミネラル分と結合しやすいという性質があります。
その結果、ミネラルが吸収されずに排出されてしまい、ミネラル不足になる懸念があります。
つまり、リン酸塩無添加の方が安心できるというわけですね。
「香料、乳化剤不使用」のチョコレート
「香料、乳化剤不使用」の「ヤマダのカカオがホワンと香るハイカカオチョコ」を買いました。
スーパーやコンビニで売られているチョコレートの原材料表示を見てみれば分かりますが、一般的なチョコレートには基本的に香料と乳化剤が使われています。
ヤマダストアーは、指定したメーカー(芥川製菓株式会社)がカカオを厳選することで無香料を実現したようです。
近年流行っているビーントゥバー系のチョコレートも、香料と乳化剤を使っていないものが主流だと思います。
香料、乳化剤というのは食品全般によく使われている添加物で、私は完全には避けていませんが、なるべく取り込まないように意識しています。
なお、香料や乳化剤などいくつかの添加物は、一括表示することができます。
例えば、複数の香料(または乳化剤)を使用した場合でも、各物質名を記載する必要はなく、香料(または乳化剤)と記載すればいいのです。
どんな物質が使われているのか分からないのは不安ですよね。
必要最低限の素材で作る、香り豊かなチョコレート 「Minimal」「低温殺菌」の牛乳
牛乳売場に「低温殺菌」の牛乳が並んでいました。
この牛乳はヤマダストアーのプライベートブランド商品で、搾乳日まで分かるそうです。
「消費を変えることで世界を変える」、「買い物は投票」などのメッセージも発信し、ヤマダストアーの強い信念が感じられる商品です。詳しくはこちら。
低温殺菌の牛乳とそうでない牛乳は何が異なるのか?について、ここでは割愛しますが、興味があれば調べてみてください。
「減農薬」のレモン
青果売場に「減農薬」のレモンが並んでいました。
このレモンは「5つのNO!」ということで、①ワックス、②防腐剤、③防カビ剤、④除草剤、⑤化学肥料を不使用としています(⑤は「科学」肥料と書かれていますが、誤字だと思うので「化学」肥料としています)。
減農薬のレモンは、慣行栽培のレモンよりも安心できます。
なお、輸入された柑橘類にはポストハーベスト農薬の問題があります。
本当は農薬なのに、食品添加物として扱われている物質があるのです。
以前書いた関連記事のリンクをつけておきます。
「こだわり抜いた」米菓
米菓売場に「こだわり抜いた」精華堂の米菓が並んでいました。
米菓は簡素な原料で作られるものだと思いますが、アミノ酸などの添加物が使われているものが多いです。
なお、先述した香料や乳化剤と同様に、アミノ酸も一括表示できる添加物です。
一括表示は「調味料(アミノ酸等)」で、原材料表示の中でもトップクラスの頻度で登場します。
精華堂の米菓には調味料(アミノ酸等)は使用されていません。参考までに、以前書いた記事のリンクをつけておきます。
ヤマダストアーが避けていきたい50の成分
食品ではありませんが、シャンプー売場では、化学物質てんこ盛りの一般的な商品が売られていない光景に感動しました。
ヤマダストアーには「一般的には使用されているが、できれば避けていきたい50の成分」があります。
化学物質過敏症の私は、ヤマダストアーの次の考え方に賛同します。
「私たちの体に直接ふれる洗髪剤や洗顔料などのボディケア商品は、私たちの体の中に入る自然食品同様、人にとってとても重要なものである」
謝辞(ヤマダ君へ)
最後に、「どうしてもヤマダストアーに行きたい!」という私の願いを叶えるため、神戸の山上にある隠れ家レストランから、ヤマダストアーの須磨離宮公園前店まで、自家用車で連れて行ってくれ、店内で興奮している私を暖かく見守ってくれたヤマダ君に、改めて御礼申し上げます。
どうもありがとう。
ガーデンレストラン風舎、いつかまた行きましょう!
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