2019年11月17日(日)に受験した食品表示検定・初級に合格しました。
この記事では、食品表示検定について簡単にまとめました。
私たちは、食べたもので、できています
化学物質過敏症という持病を持つ私は、健康維持のため、添加物(化学物質)を避ける必要があるため、原則、無添加主義者です。そのため、食品を選ぶ際は、必ず原材料表示を確認します。
選べる食品が少ない(要するに添加物が溢れている)という厳しい現実はあるものの、実際の買い物において、既に自分の必要とする食品表示の知識はあるという認識でしたが、ファスティング・マイスターとして食関連の知識を深めること、今後、オーガニック食品と関わっていくための準備を目的に受験しました。
一般の消費者として、食品表示検定を受ける必要性があるかどうかは各自の判断になりますが、食品を選ぶ際の原材料表示の確認はぜひ習慣にしたいですね。
「私たちは、食べたもので、できている」のですから。
食品表示検定とは
食品表示検定の概要
食品表示検定とは、日本国内に流通している飲食料品の食品ラベルの表示に関する検定です。食品表示検定により、消費者は食品を選択する力をつけ、事業者は正しく食品情報を表示する力を養うことができます。
2009年に始まった食品表示検定の累計受験者数は129,199人です(2019年12月現在)。
出題形式や受験料などは次のとおりです(2019年12月現在)。
級 | 初級 | 中級 | 上級 |
受験資格 | 不要 | 不要 | 中級合格者 |
試験時間 | 90分 | 90分 | 150分 |
出題形式 | マークシート 75問 | マークシート 100問 | マークシート 35問 記述 |
合格基準 | 70点以上 | 70点以上 | 80点以上 |
受験料 | 4,900円(税込) | 8,200円(税込) | 20,600円(税込) |
初級と中級は試験開始時刻が異なるため、併願受験が可能です。また、初球を飛ばして中級を受験することもできます。
今後の試験日程はこちら。
想定される受験者
想定される初級の受験者は次のとおりです。
- 食品の製造、販売、営業に携わり、食品表示の基本を知りたい者
- 食品業界やスーパーに就職活動をする者
- 食品表示を理解し、商品を選択したい消費者
想定される中級の受験者は次のとおりです。
- 食品業界の開発、品質管理担当
- 食品表示の知識が必要とされる食品の生産、製造、流通の現場で仕事をしている者
想定される上級の受験者は次のとおりです。
- 食品表示を作成する部門の責任者や実務者
- 食品表示が正確かどうか検証する部門の責任者や実務者
- コンサルタントや公的機関などで食品表示の相談を受ける者
私は今のところ、中級も受ける予定はありませんが、上級はかなり難しそうな感じです。
取得できる資格
食品表示検定試験に合格すると、次のような食品表示診断士の資格が取得できます。
最近は、食品表示診断士の資格を採用条件や昇給条件とする企業も増えてきているようです。
合格級 | 資格名称 | 英語表記 |
上級 | 上級食品表示診断士 | Food Labeling Consultant |
中級 | 中級食品表示診断士 | Food Labeling Adviser |
初級 | 初級食品表示診断士 | Junior Food Labeling Adviser |
食品表示検定の勉強方法
食品表示検定認定テキスト
初級と中級は、次の食品表示検定認定テキストを使った勉強が中心になります。詳細はこちら。
初級:食品表示検定認定テキスト・初級
中級:食品表示検定認定テキスト・中級
上級:テキストなし(食品表示全般に対する試験で、法令、ガイドライン、Q&A等から出題)
食品表示検定 問題集
私は使いませんでしたが、問題集もあります。認定テキストと併用すれば、合格しやすくなるはずです。
検定対策セミナー
公開講座、オンデマンド講座、派遣セミナー、上級模擬問題演習セミナーなどがあります。詳細はこちら。
過去の試験問題
試験問題は公開されていませんが、食品表示検定協会のウェブサイトで、問題例として、過去の試験問題が少し掲載されています。
先述の問題集で学習する時間がない場合でも、試験のイメージをつかむため、掲載されている過去問は確認しておくことをオススメします。詳細はこちら。
また、一部のセミナーでは、過去の試験問題を配布しています。
実地調査
スーパーやコンビニなど実際に買い物をする現場で、飲食料品の食品ラベルを見て、認定テキストで学んだ内容を確認すると理解が深まり、実践的な効果があると思います。
食品表示検定受験のための勉強期間、勉強時間
食品表示検定協会のウェブサイトに掲載されている合格者アンケートレポート(実施期間:2019年2月7日~2月28日)から、食品表示検定に合格するための勉強期間と勉強時間を抜粋します。アンケートレポートはこちら。
勉強期間はおおむねどれくらいですか?
合格するための勉強期間は、
初級は4割が1ヶ月未満、9割近くが3ヶ月未満となっています。
中級は約半数が3ヶ月程度、約3割が3ヶ月以上となっています。
上級は4割以上が3ヶ月未満ですが、約1.5割は1年以上となっていて、個人差が大きいようです。
私の場合は、試験の3週間前から勉強を始めました。
勉強時間はおおむねどれくらいですか?
合格するための勉強時間は、
初級は7割程度が30時間未満となっています。
中級は約半数が30時間以上となっています。
上級は約1割が30時間未満ですが、約6割が60時間以上(うち、約3割が100時間以上)と受験勉強期間と同じく、個人差が大きいようです。
私の場合は、主に認定テキストを使った勉強を約15時間と、実地調査も実施しました。
検定会場の様子など
検定会場の様子
私は初級を東京会場で受験しました。
私の試験室には100人程度の受検者がいました。老若男女入り混じっていましたが、大雑把な印象では、食品関係の企業に勤務する若手と思われる若い人が多かったように思います。
11時から試験のガイダンスがあり、11時10分から試験開始。試験開始後40分経過してから終了10分前まで途中退室可能です。
試験開始後40分が経過すると直ぐに退室する受験者もいて、はやっ!と思いましたが、以降、試験を終えた人たちが次々に退室していくので、受験者と試験監督員とのやり取りや椅子の動く音などで少しうるさく感じました。
結局、私は途中退室できず、時間一杯使って試験を終えました。同じ試験室で最後まで残っていたのは10分の1あまりといったところ。
広い部屋での試験もマークシート式の試験も久しぶりでした。正答がズバリ分からず、消去法で解答した問題もありますが、合格してよかったです。
問題用紙は持ち帰ることができます
問題用紙は持ち帰ることができます。また、食品表示検定協会のウェブサイトで試験の正答が即日掲載されるので、問題用紙に自分の答を書き残しておけば、合否及び点数が直ぐに分かります。
なお、著作権の問題で、ブログで試験問題を紹介することはできないことを補足しておきます。
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