日本の離島巡りを始めて丸十年のつぼです。おかげさまで、これまで40以上の離島を見聞することができました。
先日は2年ぶりに奄美大島を訪れました。
この記事では、島の中心地の名瀬(なぜ)にある奄美郷土料理の店かずみを紹介します。
奄美空港からレンタカーで名瀬へ移動
空港から名瀬へ向かう途中で夕陽鑑賞
ピーチ航空で奄美大島に到着後、レンタカーで名瀬に向かいました。
奄美大島は広いです。空港から名瀬まで、50分くらいかかります。
ちょうど日没時で、空港から車で10分ほどの用安海岸で夕陽を拝むことができました。
奄美大島には夕陽鑑賞のスポットが点在しています。参考に、一般社団法人あまみ大島観光物産連盟が運営する、あまみっけ。のサンセット特集ページのリンクを付けておきます。
【オススメの宿】ホテルニュー奄美
名瀬では、ホテルニュー奄美に泊まりました。居心地がよかったので、オススメのポイントを書いておきます。
楽天トラベルでホテルニュー奄美の空室検索- 屋仁川通り(奄美大島で一番の繁華街)すぐ
- 全室にWi-Fiを完備
- サウナ付き大浴場あり(男女入替制)
- 無料駐車場が70台分(先着順)
- 名瀬新港まで無料送迎あり(事前予約制)※奄美空港までの送迎はありません
かずみで奄美の郷土料理とシマ唄を楽しむ
かずみの店舗情報
さて、ホテルニュー奄美にチェックイン後、少し薄着になってから、かずみへ向かいました。ホテルニュー奄美からだと徒歩6~7分です。
店の名刺を載せておきます。
私は奄美大島を訪れるのは5回目ですが、かずみにはほぼ毎回行っています。
たまには他の郷土料理店を開拓しようかなという考えも浮かびましたが、結局、前日に電話で予約をして今回も伺いました。
※ひとりなので前日でも予約が取れましたが、人気店で客席が少ないので、早めの予約をオススメします。
食事は和美ママにおまかせ
かずみでの食事は、基本的に和美ママにおまかせとなります。料金は3000円です(2019年12月時点)。
和美ママおまかせコースでは、地元の食材をふんだんに使った奄美郷土料理の数々をいただくことができます。量も多く、食べ切れないくらいです。
もずく、にがうりの味噌炒め、あおさの天ぷら、魚の唐揚げなどがズラリと並びます。
地産地消の郷土料理に舌鼓を鳴らしているところに、刺身が出てきました。
しばらくすると、豚骨野菜が出てきました。奄美で肉料理というとまずは豚肉です。
食い意地の張った私は、骨までしゃぶりました(笑)。
締めはおむすびです。
あー、美味しかった。もちろん、完食デス。
シマ唄で盛り上がる
かずみではシマ唄(奄美民謡)も楽しむことができます。
20時頃、シマ唄おじさんが現れて、店内に置いてある三線(さんしん)を取り出しました。
簡単なシマ唄の講釈の後、おじさんが三線を弾きながら唄い始めると、店内は心地の良いシマ唄で満たされます。
和美ママも、料理の合間にシマ唄を披露してくれます。
かずみのシマ唄ライブはお客さん参加型です。
シマ唄おじさんが太鼓を出して、端の客に渡します。客はシマ唄に合わせて太鼓を打ち、曲が終わると隣の客に太鼓を渡して…といった感じで、すべての客が太鼓を打ちます。
太鼓が終わってホッとしたのもつかの間。
最後は皆で踊ります。
シマ唄ライブは1時間あまりで幕を閉じました。
やっぱり来てよかったと思える美味しくて楽しい時間でした。
奄美群島では、集落における最も小規模なコミュニティのことをシマと呼びます。
シマ唄(奄美民謡)は、江戸時代、薩摩藩の圧政という過酷な歴史の中から生まれました。圧政に苦しんだ島民らは唄うことで苦しみを紛らわせて、過酷な時代を耐えたそうです。
和美ママについて
和美ママは日本武道館に立ったことがあるほどの有名な唄者(うたしゃ)です。CDを出し、1985年の奄美民謡大賞では、当時最年少で大賞を受賞しました(1996年、当時17歳の元ちとせが最年少記録を大幅に更新しました)。
和美ママの公式ウェブサイトがあったのでリンクを付けておきます。
奄美には一文字の苗字が多い
和美ママの苗字は西(にし)さん。
和美ママによると、奄美には一文字の苗字が多く、「東西南北、全部いる」そう。
たしかに、奄美を代表する歌姫の元(はじめ)ちとせさん、台湾で人気のある歌手の中(あたり)孝介さんの苗字も一文字です。
調べてみると、奄美に一文字の苗字が多いのも薩摩藩の圧政に由来するようです。
奄美市立奄美博物館に展示されていた「奄美の一字姓」というスライドの写真を載せておきます。
ちなみに、元ちとせさんは島南部(瀬戸内町)にお住まいです。私は音楽のことはよく分かりませんが、彼女の歌を聴くと、魂が揺さぶられるような感覚になります。ファンなので、オフィシャルサイトのリンクを付けておきます。
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