【カザフスタン】洗練された都市 アルマティ(アルマトイ)

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今回は先の旅で短時間ながら滞在したカザフスタンのアルマティ(アルマトイ)について書きます。

アルマティ(アルマトイ)は旧首都

アルマティ(アルマトイ)は1997年にアスタナ(カザフ語で「首都」の意味)へ遷都されるまでカザフスタンの首都でした。現在でも約180万の人々が暮らす同国最大の都市で、南の首都とも言われています。

共和国宮殿とアバイ像

アルマティの治安は概ね良いと思いますが、2018年7月、フィギュアスケート男子シングル選手で2014年のソチオリンピックで銅メダルを獲得したデニス・テンさんがアルマティで窃盗犯に殺されるという事件も起きています。

新首都は最近名前が変わった

ナザルバエフ前大統領

新首都のアスタナですが、2019年3月23日、「ヌルスルタン」という名に改称されました。ヌルスルタンというのは、約30年の大統領在任後、突然辞任したヌルスルタン・ナザルバエフ前大統領の名前で、前大統領への敬意を表して命名したそうです。旅行中は首都の名前が変わったことなど露知らず、この記事を書く調査ではじめて知りました(汗)。

ナザルバエフ前大統領は、遷都のほか、キリル文字からラテン文字への切り替え(同氏は2025年までの完了を命じている)を進めるなど、ソ連からの独立(1991年)以降、カザフスタンの初代大統領として国造りを進めてきた人物ですが、今回の首都名改称については、一部住民や野党幹部らが反発しているそうです。

アルマティはアラタウ山脈を望むオアシス

Air Astanaで北京から到着した日(その日陸路でビシュケクまで移動)、ビシュケクから戻った日もあいにくの雨天で分からなかったのですが、この日は朝から気持ちの良い快晴に恵まれ、泊まった宿の部屋のカーテンを開けると青空に映えるアラタウ山脈が目に飛び込んできて、いきなりテンションが上がりました。

宿から見た景色。手前は中央バザール

泊まった宿は「地球の歩き方」で紹介されているTurkestan Hotel。古いけれど設備は必要十分で、朝食も付いて料金も手頃です(半日利用も可)。何より立地が抜群に良いオススメの宿です。アラタウ山脈を拝むためにはバザール側の部屋を指定してください。agodaでも予約できます。

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宿の目の前は中央バザール。中央バザールは後述する街並同様、整然としていてやや面白みに欠けましたが、バザールというだけでウキウキします。

写真を撮っていたら青年が手を挙げてアピールしてくれた
アルマティは「りんごの里」の意味だそう

アルマティは地下鉄の走るヨーロッパ的な落ち着いた町

アルマティの中心部を歩いてまず感じたことは、とても都会的で洗練された都市だということです。モスク(イスラム教)や教会(ロシア正教)の周辺には子供を含む物乞いも見かけましたが、アジア的な埃っぽさや喧騒はまるでなく、ヨーロッパ的な落ち着いた雰囲気に驚きました。

28人のパンフィロフ戦士公園
ゼンコフ正教教会

整然とした街中には緑が多く、歩行者天国もあります。

自転車で走るのにちょうどよい町の規模
歩行者天国 ジベック・ジョル大通り

アルマティには地下鉄も走っています。一度乗りましたが、2011年開業ということもあって駅構内も車両も新しかったです。

地下鉄の路線図(1路線9駅のみ開業)
かなり深い

アルマティにはセルフ式のカジュアルなレストランがたくさんあって、美味しい食事を気軽に食べることができます。そのような店ではショーウインドーに料理がずらりと並び、あれもこれも食べたくなります。好きなものを指差して選べるので、言葉が通じなくても安心です。

一度は食べたいプロフ
ボルシチ
3品で500~600円だったかな

アルマティのランドマーク、カザフスタンホテルの近くからロープウェーで約10分の場所にあるコクトベからはアルマティの町が一望できます。コクトベには遊園地やカフェもあって地元の人々が楽しそうに過ごしていました。

コクトベ

高速道路や高層ビル群も見え、アルマティの町の規模を確認することができました。夜景もきっと綺麗だと思います。

ロープウェーからの景色

アルマティ郊外の渓谷 メデウは外せない観光名所

カザフスタンホテルの前からバスに30分ほど乗れば、メデウという渓谷に行くことができます。

メデウには観光名所となっているスケートリンクがあるほか、スケートリンクの裏にある長い階段を上った先には、素晴らしい光景が迎えてくれます。

左下にダムとスケートリンクが見える
500段以上はある長い階段を上ると…
絶景が迎えてくれる
ロープウェーでスキー場に行くこともできる

アルマティを歩いてカザフスタンの将来性を感じた

アルマティを少し見ただけではカザフスタンの全貌は分かりませんが、アルマティの垢抜けた様子からはカザフスタンの経済力と将来性をひしひしと感じました。

カザフスタンの主要産業は石油関連で、いわゆるオイルマネーでかなり潤ったようです。国土面積は世界第9位で、その広大な土地には、石油以外にも天然ガス、石炭、ウラン、銅、鉛、亜鉛等の資源が眠っています。天然資源依存型経済から脱却することが課題でしょうか。

中央アジア5ヶ国の中で未訪問のトルクメニスタンとタジキスタンを旅する機会が将来もしあれば、その際にカザフスタンを再訪するのもありかなぁと思っています。

アルマティ、楽しかったです。ハラショー!

夕暮れ時の中央モスク
アルマティ空港

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