離島好きのつぼです。東京が寒くなってきたので、2泊3日で、奄美大島(鹿児島県)へ避寒してきました。
奄美大島へ行くのは、2年ぶり5回目ですが、大好きな島なので、きっとまた行きます。
この記事では、今回の旅で訪れた奄美大島の南端を紹介します。旅の参考になれば幸いです。
奄美大島南端の観光ポイント
南端への行き方
奄美大島は広いです。
島の北部にある奄美空港から島の中心地の名瀬(なぜ)まで車で約50分、
名瀬から島南部の中心地の古仁屋(こにや)まで車で約60分かかります。
バスも走っていますが、島内の見どころを回るなら、レンタカーが便利です。
奄美大島を走るしまバスはこちら、奄美空港発着のバスはこちらをご参照ください。
ハートが見える風景
古仁屋から車で約15分、最南端へ行く途中にあります。
古仁屋方面から嘉鉄集落を通り越して山道を上がったところにある展望台から嘉鉄湾を眺めると、ハートが見えます。
ホノホシ海岸
最南端の手前にあるホノホシ海岸は波が荒く、石は玉石になっています。
いい感じに日が差していたので、上半身裸になって日光浴をしていたら、時折、波しぶきが飛んでくるのが分かりました。
ホノホシ海岸では朝日がよく見えるということで、初日の出スポットになっているそうです。
ヤドリ浜(奄美大島最南端のビーチ)
奄美大島最南端のビーチ。海の向こうに見えるのは加計呂麻(かけろま)島です。
ヤドリ浜は人里離れた場所にあるので、とにかく静かです。
雨風をしのぐ簡単な小屋のことを「宿り」といいます。かつて、12月~3月の製糖期にはこの辺りのサトウキビ畑に宿りが立ち並んでいたことから、ヤドリ浜と呼ばれるようになったそうです。
奄美大島にはハブが生息しています。滞在中、「ハブに注意」の案内を何度も見ました。
ヤドリ浜にある宿に泊まったので、夜、対岸に浮かぶ加計呂麻島を見ながら、誰もいないビーチを散歩しました。
満天の星空ではなかったものの、雲のない南の空を中心に星々が煌めいていました☆
夕食に感動したこともあって(後述)、とても気分がよかったので、歌ったり踊ったり、星空に手をかざしたり…。もう、怪しさ全開(笑)。
きっと、手つかずの自然によって精神が開放されたのでしょう。心身が癒やされた夜でした。
夜中には強い雨が降っていたのに、朝には止んでいました。本当に運が良い。
早朝、誰もいないビーチを、裸足で散歩しました。澄んだ空気を深呼吸したらテンションが上がって、思わず砂浜をダッシュしました。
おかげさまで、青い空も姿を見せてくれました。
奄美大島と加計呂麻島に挟まれた大島海峡は穏やかな海で、台風時の避難海域となっているそうです。
ビーチは概ねきれいでしたが、早朝の散歩中に空き瓶を見つけたので回収しました。
ゴミは持ち帰りましょう。
奄美大島南端の宿
HOTEL THE SCENE(ホテル ザ・シーン)
HOTEL THE SCENE は奄美大島で最高級クラスのリゾートホテル。
奄美大島リピーターの私は、THE SCENE のことは知っていましたが、調べてみると、想像以上に魅力的でした。気になるポイントをいくつか書き出しておきます。
- 客室はすべてオーシャンビュー(海側は全面ガラス張り)
- 天体観賞できる屋上テラス
- 奄美大島唯一の天然温泉
- 地元で採れたオーガニックな食材を使った食事
THE SCENE…、あぁ、THE SCENE よ…、
いつの日か、必ず泊まりに行きます…。
THE SCENE の詳細はこちら。
【楽天トラベルで空室検索】THE SCENEアマミホシゾラビレッジ
さて、THE SCENE を横目に、私が泊まったのは、隣にあるアマミホシゾラビレッジです。
アマミホシゾラビレッジは、この後紹介するレストラン&カフェ ISOSHIGI の客で、株式会社カケハシ スカイソリューションズの社長・中川さんが ISOSHIGI のママ・幸代さんに提案して、2018年12月に営業を始めました。
宿泊棟は奄美でも珍しいトレーラーハウスの形態をとっていて、1部屋に最大4人まで泊まることができます。
私はひとりで、狭い部屋にも慣れているので大丈夫でしたが、4人で泊まるとなると、もしかすると窮屈かもしれません。
ヤドリ浜から聞こえてくる潮騒が安らぎを与えてくれます。
アマミホシゾラビレッジの詳細はこちら。
【楽天トラベルで空室検索】アマミホシゾラビレッジ奄美大島南端のレストラン&カフェ ISOSHIGI
ヤドリ浜で28年間営業を続ける老舗
ISOSHIGI はヤドリ浜で28年間営業しているレストラン&カフェ。
ママの幸代さんによると、8年前に旦那さんを失くした後に閉めようと思ったこともあったけれど、元ピアニストの旦那さんを慕っていた地元の若い人たちの助けもあって、何とか続けることができているそう。
ISOSHIGI で夕食に島料理をいただく
17時に宿にチェックインした際、夕食について打ち合わせ。とにかく島料理が食べたいという私のわがままに、幸代ママは誠実に応えてくれました。
ヤドリ浜を散歩したり自然に触れた後、19時から夕食。
食卓には、豚の角煮、もずく、つきあげ、シビ(キハダマグロ)の刺身、あおさの天ぷら、加計呂麻の塩、油そうめんなどの島料理がズラリと並びました。
食材の大半が島で採れたもの。地産地消の理想的な料理の数々を少しずつ味見してみると、どれもこれも、すんごく美味しいっ!
広々した店内で、舌鼓を鳴らしていたら、なんと、
奄美を代表する郷土料理の鶏飯(けいはん)が出てきた!
マジでー!?
打ち合わせ時、鶏飯はだしを取るのに時間がかかるから…と聞いていたから、期待していなかったのに、まさか用意してくれていたなんて…。
どうやら、夕食の時間を19時にしたおかげで、何とかだしを取って、作ってくれたそう。
さらにさらに、食後にどうぞ、と、
地元産のきゅら姫という柑橘類まで出してくれました。
ちなみに、きゅらとは奄美の方言で美しいという意味だそう。
期待を超えるおもてなしに、私は、深く感動しましたっ(涙)!
感動のあまり、ふと思いついた私は、幸代ママに相談しました。
夕食の残り物で構わないので、朝食も島料理を用意していただくことはできますか?
ISOSHIGI で朝食に島料理をいただく
当初、朝食は付けていなかったのですが、幸代ママが気まぐれな私の要望に快く応じてくれたおかげで、朝から豪勢な島料理をいただくことができました。
夕食の残り物が中心でも、シビの刺身をサラダ風にアレンジ(右上)するなど、ひと手間を加えてくれていて恐れ入りました。
早朝のヤドリ浜を独り占めして悦に入った直後に、この朝食…。
もう朝から胸がいっぱい。腹もいっぱい。
幸代ママに感謝の気持ちを伝えると、「残り物で恐縮です…」とおっしゃる。
いやいや、こちらこそ、わがままを聞いていただき恐縮でございます…。
幸代ママ、本当に、ありがとうございます!
夕食と朝食は幸代ママにおまかせ
夕食と朝食の食事内容は幸代ママにおまかせとなりますが、今回の私のように食べたいものを伝えると応じてくれるかもしれません。他の宿泊者や仕入れの状況によりますが、数日前に電話で伝えておくと幸代ママも対応しやすいと思います。
近くに車海老の養殖場があるので、車海老はメニューに入れやすいです(私は甲殻類アレルギーがあるので、メニューから外してもらいました)。
夕食は1700円、朝食は700円。どちらも事前の予約が必要です。
- ISOSHIGI 電話予約:090-8220-8929
ISOSHIGI の一般メニュー
ISOSHIGI の一般メニューも載せておきます。
幸代ママが作る料理はきっと何でも美味しいと思いますが、ファミレスのようなメニューに私は思わず呟いてしまいました。
正直、あまり食べたいものがないです…。
シーズン中は島外からの観光客も多く来店することを確認した私は続けました。
絶対に、島料理をメニューに入れた方がいいですよ。
すると、幸代ママは「自信ないのよ…」とおっしゃる。
「えー!?こんなに美味しい島料理を作るのに、勿体ないですよ!自信持ってください。島料理がメニューにあると観光客は嬉しいものですよ。間違いないです。幸代ママの島料理、本当に美味しいですよ!」と熱弁する私。
私の熱意が伝わったのか、幸代ママから「来年考えてみるわ…」との言葉が漏れました。
よっしゃぁ(笑)!!
あー、幸代ママの島料理、また食べたいなぁ。
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