つぼです。先日、北海道へ避暑していました。
この記事では、私が札幌を訪れたら必ず足を運ぶパン屋、円麦について書いています。これ以上人気が出て買えなくなったら困ってしまいますが、思い切ってこっそりと書くことにします。
知ってしまった人はこっそりと行ってみてください。
そして、もし円麦のパンを外で食べる際には、どうか、カラスに気をつけてください。
円麦について
円麦の読み方
円麦は「まるむぎ」と読みます。
円麦界隈はかつて円山(まるやま)という町名でした。現在では、円山公園や札幌市営地下鉄の円山公園駅などに円山という地名が残っています。
基本情報
円麦の基本情報です。
- 住所:北海道札幌市中央区南3条西26丁目2-24
- 電話:011-699-6467
- 営業時間:7時~15時(売切れ次第終了)
- 休み:月曜日、火曜日
- 公式ウェブサイト:https://marumugi.business.site
朝7時から空いているので、時間の限られた旅行者でも買いに行きやすいと思います。
一方、売切れ次第終了なので、閉店時間が近い場合は、電話で在庫状況を確認するといいかもしれません。取り置きしてもらうこともできます。
朝早い時間でも並ぶことがあるので、時間に余裕をもって伺うようにしましょう。
アクセス
円麦の最寄駅は札幌市営地下鉄の円山公園駅です。同駅から徒歩で約5分くらいの住宅街の中にひっそりと佇んでいます。奥まった場所にある小さな店なので少し分かりづらいかもしれません。
車で行く場合、後述する森彦と共同の駐車場を利用できます。
円麦のショップカードの地図も載せておきます。
円麦のオーガニックに対するこだわり
オーガニック志向の私が円麦を贔屓にするのは、円麦がオーガニック志向だからです。
例えば、小麦はオーガニック100%で、小麦以外の材料も、厳選されたオーガニックのものが中心です。
この記事を書くにあたり、改めてネットで調べたところ、某クチコミサイトで円麦が発するコメントを見つけて、円麦への信頼感が増しました。
そのクチコミサイトから、編集なしでいくつか転記します。
- 日本のパン屋のなかで何処にも負けない程、有機度が高いパンを焼いております。
- お客様の身体の一部になる食べ物を扱っておりますので、最大限、良質の素材を使用しパンを焼いております。
- 当店のパンは美味しいだけでなく、皆さまの体に入る食物として、原材料、製法を妥協せず最善を尽くして来ました。その為に宣伝費や店の装飾等諸々のコストは最小限にして参りました。それでも高価なパンでありますが、原価率は一般的なパン屋と比べて約3割ほど高いものとなっております。アンパン3個で大手コーヒーチェーン店のコーヒー一杯の利益にしかなりません。
- 餡子もカスタードも当店の職人が腕にたくさんの火傷の跡を作りながら炊いております。職人とオーナーが食べ物のあり方についての色々な思いを円麦のパンに込めております。
- 有機国産小麦粉は総生産量の0.3%しかありません。それ故に価格も3〜4倍します。その有機小麦粉を使用しております。
- 慣行栽培の小麦粉は一袋3000から5000円です。しかし、当店の有機小麦粉は12000円から15000円です。何故、そんな高いかと申し上げますと、有機栽培の小麦粉には国からの補助金が出ないからです。もし補助金が有れば約半額になります。
有機栽培をやっている農家さんは未来永劫に滋味深い作物を作る為に土を守っています。当店はそれに一役買わして貰っています。
少々、高価ですが、土と健康を守る目的を大事にしております。
はっきり言って、私は感動しました!!
円麦は自らのパンを高価と述べていますが、決して高価ではありません。これだけの品質です。むしろ安すぎるくらいだと思います。
(世の中にはショボいのに高いものはいくらでもあります。本物を見極められるようになりたいですね)
これからも、札幌を訪れる際には、必ず円麦のパンを買わせていただきます。
パンのメニュー
さて、先述したとおり、円麦はとても小さな店なので、パンの種類はそれほど多くありません。
クリームパン、あんぱん、デニッシュなどの菓子パンを中心に、バゲットやカンパーニュなどのリーンなパンもあります。
キッシュやサンドイッチもあります。
アスパラとコーンのキッシュ、めっちゃ美味しそう。今回買わなかったのが悔やまれます。
なお、後述しますが、道産豆とおからのサラダサンドは、カラスに収奪されました…(涙)。
人気No.1のパン:クロワッサン
円麦の人気No.1は、クロワッサンです。生地に発酵バターが折り込んであります。
人気No.2のパン:食パン
円麦の人気No.2は、食パンです。お好みの厚さにスライスしてもらえるそうです。
先述のクチコミサイトには、「食パンは当店が一番拘って作って来ました」という円麦のコメントもありました。
円麦と森彦の関係
森彦とは
森彦はカフェ激戦区の札幌でも人気の高いカフェです。
森彦は札幌市内を中心に複数の店舗がありますが、円麦のすぐ近くにある森彦の本店は、緑に包まれた木造の建物がとても印象的です。
森彦で円麦のパンをいただく
森彦の本店には円麦のパンを使ったメニューもあります。
円麦が主題の記事なので多くは書きませんが、森彦では文句なしに美味しいコーヒーがいただけます。スイーツも秀逸です。
朝、円麦でパンを買ってから、直ぐにパンを食べたい気持ちを抑えて、森彦でコーヒーとスイーツをいただくのが私の定番です。
円麦と森彦の関係
以前、森彦のオーナー、市川草介さんの著書『カフェがなくなったら…』を読みました。本に書いてあったのですが、現在、円麦のある場所には、以前、市川さんの父親が経営していたデザイン事務所があったそうです。市川さんはそのデザイン事務所で働いていました。
円麦と森彦、最高のコンビです。
円麦パン収奪事件
収奪事件は大通公園で起きた
この日、円麦では焼きたてのパンを4個買いました。
宿をチェックアウトした後、円麦のパンをいただこうと、大通公園のベンチに腰掛けました。購入後ずっと袋からパンの香りが漂っていて、円麦のパンを食べたいという私の欲求は限界に達していました。
そのせいか、近くの木上で数羽のカラスが騒いでいることが気になりながらも、場所を移らずに、パンを食べるのに夢中になっていました。
「お早めにお召し上がりください」と注意書きのある、道産豆とおからのサラダサンドをしみじみと味わっていました。
すると、背後から一羽のカラスが円麦のパンをめがけて襲来してきました。
驚いた私は、パンを落としてしまい、一瞬何が起きたのか分かりませんでした。
変わり果てた姿になった円麦のパン
私は動揺しながらもスマホを取り出して、カラスを追いました。
せめて、パンを咥えるカラスという笑える写真を撮りたかったのですが、それは叶わず、カラスが落としたパンを、変わり果てた姿になってしまった愛すべき円麦のパンを、震える手で写真に収めました。
カラスたちは先に豆やおからなどの具を食したようですが、この変わり果てた姿のパンも、その後ギャーギャー騒ぎながら食べていました。もしパンを残されたら目も当てられないところでした。
食後、カラスたちは事件現場から飛び去っていきました。
円麦のパン、最高でしょ?
カラス諸君。君たちが私から収奪して食べたパンがどれだけ貴重なものか、君たちにはきっと分からないだろうけど、円麦のパン、最高でしょ?
この日は何があってもイライラせずに穏やかな気持ちでいると決めていた私は、半ば呆然としながらも、立ち上がり、ひきつった笑顔で、再び大通公園を歩き始めたのでした。
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