ラマダン! 日本ムスリム協会でイフタール(断食明けの食事)をいただきました

グルメ
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アッサラーム・アライクム&ラマダン・カリーム。

イスラム暦1440年のラマダン月(5月5日~6月3日の予定)もまもなく終わります。

先日、東京の五反田にある日本ムスリム協会でも非ムスリムにイフタール(断食明けの食事)を提供していることを知り、東京ジャーミイに続き、今期2回目のイフタールを体験してきました。

今回は日本ムスリム協会でのイフタールについて書きます。

読めばラマダン通になれる(?)東京ジャーミイでのイフタールについてはこちら

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日本ムスリム協会とは

日本イスラーム文化交流会館

日本ムスリム協会は日本における最初のムスリム(イスラム教徒)の団体として、1952年に設立され、1968年6月に宗教法人として認可・登録された宗教団体です。

イスラムの宣教、広報出版、信者の育成・教育、宗教行事や儀式の開催、海外イスラム諸国との親善協力、国内の宗教団体との対話など幅広い活動を行っています。詳しくは同協会のウェブサイトをご覧ください。

日本ムスリム協会のある日本イスラーム文化交流会館の1階には、ムスリム向けのパンフレットや冊子などが置かれています。

私はムスリムではありませんが、「TOKYO MUSLIM」という冊子をもらいました。東京にあるハラール対応の飲食店などが紹介されています。こちらからウェブでも見ることができます。

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イフタールの前に礼拝を見学

断食明けの食事であるイフタールは、マグリブという日没時の礼拝の後に食べるのですが、預言者ムハンマドに倣い、まずデーツ(ナツメヤシ)を3個食べ、水で喉を潤してから礼拝に入ります。

日本ムスリム協会によると、デーツの個数は絶対的なものではなく、デーツがない場合には他の果物での代用も可とのこと。

調査した限り、デーツを食べてからイフタールを始めるという情報もありますが、栄養価の高いデーツは断食に関わらず食べることが推奨されています。

栄養価の高いデーツ

日没時の礼拝も見学しました。会館の2階に女性用、3階に男性用の礼拝場があります。

礼拝の前に体を清める沐浴場

日本ムスリム協会のイフタールは豪華!

イフタール会場の様子など

この日は会館1階の男性用会場だけで50人ほどがイフタールに参加していました(2階の女性用会場の人数は未確認)。毎日400人が参加する東京ジャーミイのイフタールと比べると人数は少ないですが、会場の人口密度は高かったです。

参加者は多国籍です。何人かに国籍を尋ねると、トルコ、マレーシア、バングラデシュ、スリランカ、モロッコなどでした。

日本人のムスリムもいて、イスラム教に改宗した理由について互いに伝え合っていました。日本人にとってはまだまだ馴染みが薄く、場合によっては原理主義やテロといった負のイメージが先行するイスラム教に改宗するというのは、家族や友人から理解されなかったり、ラマダン月の断食などで周囲の人々から奇異の目で見られたり、苦労も多いのだと想像します。

イフタールのメニュー

さて、日没時の礼拝も終わり、いよいよイフタールの始まりです。

まずはスープから。

人口密度が高いので、リレーして食事を配ります。

スープの次はサラダ。健康的です。

スタッフが手際よく食事を盛り付けて素早く配ります。

主菜の羊肉は柔らかくて美味しく、おかわりしました。

はい、食事と健康に気を配るファスティング・マイスターの私は、実はかなりの食いしん坊でもあります(笑)。

話が逸れますが、羊肉は牛肉や鶏肉と比べて安全性が高い(汚染度が低い)です。

羊肉は必須アミノ酸をバランスよく含む高タンパクの肉です。亜鉛、鉄分、銅などのミネラルやビタミンB群などに加え、体内脂肪の燃焼を促進するL-カルニチンというアミノ酸誘導体、コレステロール値を下げたり動脈硬化や血栓を予防する不飽和脂肪酸も豊富に含む健康的な食材です。

話をイフタールに戻すと、デザートに果物と苺のショートケーキまで出ました。

上記の料理はもちろん、ケーキも手作りだそうです。有り難くいただきました。

日本ムスリム協会のイフタールに参加する際の注意点など

日本ムスリム協会のイフタールは、東京ジャーミイのそれと比べるとかなり豪華でした。

非ムスリムでも予約なしでこのイフタールに参加できますが、会場のスペースに限りがあるため、大人数の場合はもちろん、1~2人の少人数の場合でも、事前に参加の可否を確認した方がいいでしょう。

また、参加無料ですが、この記事で紹介したように豪勢な食事内容ですし、非ムスリムを快く受け入れてくれることへの感謝の意を込めて、いくらか寄付をするとスマートですね。

日本ムスリム協会のイフタールは、ムスリムと交流したい、イスラムの食文化に触れたいという人には絶好の機会になるでしょう。

私は来年以降もまた参加しようと思います。この度はごちそうさまでした。

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