フランスの最も美しい村のひとつペルージュとリヨン

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つぼです。2025年の夏休みは単身赴任中の義兄を訪ねてフランスのリヨンへ行きました。約24年ぶりの訪仏でした。

この記事はリヨン近郊にあるペルージュとリヨンに関する記録です。

ペルージュ

「フランスの最も美しい村」のひとつ

ペルージュは14~15世紀に織物やぶどう酒造りで栄えた直径約200メートルの小さな村です。20世紀はじめには人口がわずか8人になったこともあるそうです。

現在、ペルージュは「フランスの最も美しい村」のひとつに選ばれ、人気の観光地として維持管理されています。「フランスの最も美しい村」に関する詳細はこちら

<ペルージュの案内図>

ペルージュの場所

ペルージュはリヨンの北東約35キロの場所にあります。私は義兄の車で連れて行ってもらいましたが、一般的にはバスや列車で行くことになります。

ペルージュの街並み

ペルージュは写真映えする場所です。現地で撮った写真を載せておきます。

村の入口にあるサント・マリー・マドレーヌ教会です。15世紀に建築された教会で、城壁と一体化していることから城塞教会とも呼ばれるそうです。

サント・マリー・マドレーヌ教会の門をくぐると、中世の街並みが広がります。

村の名物「ペルージュ風ガレット」を食べたのですが、写真を撮り忘れました。ガレットを売る店は何軒かあり、我々は次の写真の右側「Galettes de Pérouges」と書いてある店で買いました。

ペルージュには夕方の2時間ほど滞在しました。季節や時間帯によるかもしれませんが、我々が訪れた時は人も多くなくて、ゆっくりとそぞろ歩きを楽しむことができました。

味のある建物もたくさんあります。

村の中心となる広場のそばには小さな博物館があり、その展望台からペルージュを一望できます。

次の写真の真ん中奥、旗がはためいている場所が展望台です。

ペルージュについて書かれた日本語の記事

インターネットでペルージュを検索すればいくつか日本語の記事が出てきます。「世界の美しい村案内人」konnyさんの記事には綺麗な写真とともに詳細が書かれています。

【フランスの最も美しい村】ペルージュ「Perouges」中世の面影を残す村|世界の美しい村案内人
2018/9/15~2018/9/24に7泊10日でフランス、ローヌ・アルプ地方とブルゴーニュ・フランシュコンテ地方の美

リヨン

リヨンについて

リヨンはフランスの南東部にあります。パリ、マルセイユに次ぐフランス第三の都市です。

今回、義兄が暮らすリヨン市内のマンションに3泊しました。現地で撮った写真を載せておきます。

リヨン歴史地区(世界遺産)

リヨンのソーヌ川沿いにある旧市街からクロワ・ルース地区にわたる範囲は、最も美しいフランス・ルネッサンス建築集合体が残る「リヨン歴史地区」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。


次の写真は市庁舎(写真奥)に隣接するテロー広場です。

ブション」と呼ばれるリヨン名物の庶民的なレストランが並ぶ石畳の通りです。テラス席は特に人気があるようです。

建物の中庭を通って路地と路地を結ぶ「トラブール」はリヨン独特のものです。

トラブールについては「旅するリヨン」というウェブサイトに詳細が書かれています。

リヨン旧市街トラブールの場所と観光のしかた | リヨンの観光と食の情報サイト[旅するリヨン]
トラブールとは建物と建物の間につくられた抜け道のこと。リヨン独自の通りで、旧市街やクロワルッス地区に多く見られます。リヨンの主要な観光スポットのひとつです。トラブールのできた由来や観光のしかた、リヨン旧市街にある主要なトラブールを紹介します...

フルヴィエールの丘の上には紀元前43年建造のローマ劇場があります。写真の左に見える白い建物は旧市街のランドマークになっているノートルダム・ド・フルヴィエール・バジリカ聖堂です。

20時45分頃、フルヴィエールの丘の中腹あたりから素晴らしい夕景を拝むことができました。日が長いです。

夜の旧市街も素敵です。

ソーヌ川沿いでは綺麗な月と夜景を拝むことができました。

リヨン(その他)

壁画(だまし絵)もリヨンの名物です。リヨン市内と郊外には合計100以上の壁画があるそうです。

義兄がソーヌ川沿いにある「Fresque des Lyonnais」という壁画を案内してくれました。この壁画には『星の王子さま』の著者サンテグジュペリなど、リヨンにゆかりのある有名人が30人描かれています。
(ちなみに、リヨンの空港はサンテグジュペリ空港という名称です)

リヨンの壁画については「タビパリラックス」というウェブサイトに詳細が書かれています。

リヨン 絶対見るべき3つのだまし絵 行き方と解説 完全ガイド
リヨンの街には、本当に沢山の「だまし絵」が描かれています。日本語ではだまし絵と表現した方が分かりやすいのですが、フランス語的には「Fresque」と表現されているものがほとんどで、実際には、壁画、フレスコ画、と言った意味になると思います。だ...

リヨンには先に出てきたソーヌ川に加えて、ローヌ川が流れています。このふたつの川はリヨンの南端で合流し、地中海へと流れていきます。

<ローヌ川>

このふたつの川に挟まれた中州はプレスキルと呼ばれ、リヨンの中心となる商業地域です。先述したテロー広場はプレスキルにあります。この中州にあるレストラン街は夜も賑わっていました。

美食の町リヨン

リヨンは美食の町としても知られています。

魚のすり身を茹でてスフレ状に焼いた「クネル」などの名物料理があります。

<クネル>

ポール・ボキューズ(Paul Bocuse)

ポール・ボキューズ(2018年1月死去)はリヨン出身の著名なシェフです。

リヨン市内には彼の名を冠したポール・ボキューズ市場があります。初日の昼食はその市場の中で済ませました。その市場の前にある建物の壁にポール・ボキューズの絵が描かれています。

<壁画に描かれたポール・ボキューズ>

彼が創設した「ボキューズ・ドール」はリヨンで2年毎に開催される世界最高峰の料理コンクールで、料理オリンピックともいわれるそうです。

そのポール・ボキューズのレストランPaul Bocuseを義兄が予約してくれていて、2日目の夜はその高級レストランが夕食会場となりました。

<Paul Bocuse店内>

230ユーロの季節のコースを注文しました。ちなみに、日本円で4万円(為替レート:175円/ユーロ)超という食事は自己最高金額です。

こんな贅沢な食事は一生に一回だと思い、全力で堪能しました(笑)。そして、気がつけば、入店してから3時間半が過ぎ、日付が変わっていました。

長くなったので細かく書きませんが、特別に美味しかったメイン料理の「ブレス鶏の煮込み」はこんな感じでした。

<ブレス鶏の煮込み(右)>

なお、食後のデザートはワゴンから好きなものを好きなだけ選べるらしいです。甘いものが好きな私には垂涎なのですが、既に満腹で、多少の遠慮もあり、2個だけいただきました。

最初は金額に驚きましたが、美食の町リヨンで貴重な食体験ができてよかったです。

忙しい中、色々と世話をしてくれた義兄に感謝です。メルシーボークー。

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