おかげさまで、今年も北海道に行くことができました。今回は釧路着発で根室、納沙布岬、野付半島など、いわゆる道東エリアを回りました。
今回は、野付郡別海(べつかい)町で立ち寄ったカフェ・オークを紹介します。別海へ行くなら必ず寄りたいオススメのカフェです。
最後に別海町の観光地についても触れていますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
地元で愛されるカフェ・オークはこだわりがスゴイ
明るい雰囲気の店内は居心地抜群
カフェ・オークは、障がい者支援施設の柏の実学園により運営されています。平成15年4月のオープン以来、地元の人々に愛されてきました。
天井が高くて広々とした店内には光がよく入ります。開放感のある明るい雰囲気で、とても居心地の良い空間です。
天然酵母と地元の素材を使った手作りのパンや自家焙煎したコーヒーを提供しています。
素材へのこだわり
カフェ・オークでは、素材と手作りにこだわっています。
- 小麦:北海道産の「香麦(こうむぎ)」
- 牛乳:別海町の「べつかいの牛乳屋さん」
- バター:よつ葉の「発酵バター」
香麦(こうむぎ)というのは、平成元年から北海道産小麦を研究して、100%北海道産小麦粉を開発してきた江別製粉のパン用小麦粉(強力粉)です。香麦の詳細はこちら。
香麦を楽天市場で買うべつかいの牛乳屋さんというのは、別海町と近隣農協の出資によって設立された株式会社べつかい乳業興社の代表的な商品です。殺菌方法はHTST(高温短時間殺菌法)で、ホモジナイズ(乳脂肪球を直径2μm以下の細かい粒子に均質化すること)されているため、私の見解では、オススメの牛乳とは言えませんが、地産地消という点では完璧です。べつかいの牛乳屋さんの詳細はこちら。
べつかいの牛乳屋さんを楽天市場で買うなお、別海町は生乳の生産量が日本一です。町中を少し外れると、道の両側は牧場に次ぐ牧場で、ひたすら牧場が広がっているという印象でした。
よつ葉は全国区の乳業企業ですね。改めて調べると、非上場ながら年間の売上高が1000億円を超える大企業です。本社は北海道札幌市にあります。バターではなく、発酵バターを選ぶところにオークの素材へのこだわりを感じます。
余談ですが、私は(発酵)バターが好物で、かなりの頻度で食べます。昨年(2018年)、北海道河東郡音更(おとふけ)町から、ふるさと納税の返礼品として、よつ葉乳業のバターやチーズをもらいました。
ふるさと納税の返礼品でよつ葉バターをもらう看板メニューは別海ジャンボホタテバーガー
カフェ・オークの看板メニューは、とっとりバーガーフェスタ(全国ご当地バーガーグランプリ)で、2011年・2012年と連覇した別海ジャンボホタテバーガー。
特大のホタテを春巻きの皮で包み、道産小麦で作られた四角いパンで挟んだバーガーです。
店内には北海道日本ハムファイターズの選手のサイン色紙と並んで、とっとりバーガーフェスタで第1位を獲得したときの表彰状が飾られています。
別海ジャンボホタテバーガーは町内の他店でも提供されていますが、パンはカフェ・オークのものが使われています。
その他、食パンや菓子パンなど20種類くらいのパンがありますが、人気のあるパンは午前中に売切れることが多いそうです。私は15時頃行きましたが、残っていたのは菓子パン1個だけでした。紹介できず恐縮です…。
イートインのメニューを載せておきます。
私のイチオシ商品は焼き菓子
カフェ・オークで私がイチオシするのは、焼き菓子です。お土産に最適です。
かご一杯に盛られたクッキーやラスクを見つけて、テンションが上がりました。
パン同様、焼き菓子も素材にこだわって手作りしています。
食品添加物は使わず、道内産の小麦粉・全粒粉、粉糖・砂糖、バター、卵、ごま・くるみ、塩など最小限の原材料だけで作られています。
上の写真に出ている値札を見てください。クッキー(50グラム)はなんと、税込み100円です!
安い農薬まみれの米国産小麦とトランス脂肪酸をふんだんに含むマーガリン(人造バター)などを使った粗悪品ではなく、食べる人の健康を考えて厳選した素材を使って手作りした愛情の詰まった良品です。私の経験上、250~300円でも納得できる品質です。
あまりの安さに我慢できず、私はクッキーを10袋とラスクを1袋買いました。これでたったの1180円!安すぎる~!!
そして、丁寧にハンドドリップしてくれた自家焙煎コーヒー(300円)と一緒に、店内でクッキーを1袋いただきました。居心地の良い空間で味わう珈琲と焼き菓子。至福の時間でした…。
店舗情報
カフェ・オークの店舗情報です。
所在地:北海道野付郡別海町別海宮舞町256-1
※根室中標津空港から約25キロ、車で30~40分です
電話番号:0153-75-0955
ウェブサイト:http://kashinomikai.jp/gakuen/cafe_oak/
営業時間と定休日は次の写真のとおり。
別海町と観光地の紹介
別海町の場所
せっかくなので、別海町についても少し書きます。というか、旅先で撮った写真を見てください(笑)!
ほら、エゾシカにも普通に出合えるし、この記事を読んで、別海へ行きたーい!と思ってくれたらとっても嬉しいです!
というわけで、別海を簡単に紹介しますよー。場所はここー!
根室中標津空港から約26キロ(車で30~40分)、たんちょう釧路空港から約110キロ(車で1時間30分程度)です。
必ず訪れたい野付半島
別海町で外せない観光地は、野付半島。知床から海流で運ばれた砂が堆積してできた、全長約26キロの日本最大の砂嘴(さし)です。
ここでは、半島の地盤沈下による海水の浸食で立ち枯れたトドマツの木や倒木が並ぶトドワラや立ち枯れたナラの木や倒木が並ぶナラワラなど「この世の果て」などとも呼ばれる珍しい風景を見ることができます。ただし、現在も進む浸食や風化によって、いずれはトドワラやナラワラも消滅すると言われています。
夏にはエゾカンゾウやハマナスなど色彩豊かな花々が一面に咲きます。
北方領土の国後島まではわずか16キロ
野付半島からロシアが実効支配している北方領土の国後島(くなしりとう)までは最短でわずか16キロ。天気が良ければオホーツク海に浮かぶ国後島が目の前に見えます。
ラムサール条約の登録湿地でバードウォッチング
2005年11月8日、野付半島、野付湾(尾岱沼)、風蓮湖(ふうれんこ)、春国岱(しゅんくにたい)などがラムサール条約(水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)の登録湿地になりました。
この辺りでは、オオワシやタンチョウなどを含む240種類以上の野鳥が観察されています。これは日本で観察されている野鳥の約40%に相当する数です。
バードウォッチングについては、野付半島野鳥観察舎情報サイトでご確認ください。
ここまで来ると、別世界
その他、野付湾クルージング、アザラシウォッチング、星空ウォッチング、四角い太陽、流氷、氷平線、氷上散歩などなど、多種多様な体験ができるので、夏も冬も楽しめる場所です。
詳しくは、別海町観光協会のウェブサイト「ここまで来ると、別世界」をご覧ください。
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