ファスティングマイスターのつぼです。
『アスリート医師が教える 最強のアンチエイジング 食事術51、運動術26』という本を読みました。
著者の黒田愛美(くろだあいみ)さんは美容・アンチエイジングの専門医で、トライアスリートとして年間3~5回、国内外の大会にも出ているそう。
ファスティングマイスターの資格を取る際に学んだことの復習になったし、新たな知識を得ることもできました。また、今後サプリメントの摂取を検討している私にとっては、サプリメント選びの参考になる情報も入手することができました。この記事では、自分用のメモを兼ねて、同書の内容について紹介します。
本は次の4章で構成されています。各章に分けて、メモを記します。
- 第1章:やせてキレイになる人と老ける人の違い
- 第2章:運動で老ける人
- 第3章:パフォーマンスがアップする食事法
- 第4章:最強の栄養の摂り方
第1章:やせてキレイになる人と老ける人の違い
- 黒田さんは「3週間糖質ゼロ、脂質ゼロ、たんぱく質と食物繊維だけ」のプログラムを実践した結果、生理が止まり、10年以上経った現在でも生理不順を引きずっている。
- 糖質を制限する前にまずは砂糖をやめるべきだが、アスパルテームやアセスルファム・カリウムなどの人口甘味料よりは砂糖の方がまだマシ。
- 「遅延型アレルギー」は特定の食品を摂取したあと、6~24時間経過してから徐々に症状が出てくるフードアレルギー。症状は疲労感、倦怠感、消化管の不快感、関節の炎症、副鼻腔炎、頭痛、湿疹など。毎日食べているもの、好きでよく食べているものなどが遅延型アレルギーの抗原(アレルギー源)となっているケースが多い。
第2章:運動で老ける人
- ミトコンドリアはひとつの細胞の中に1~3000個存在していて、アデノシン三リン酸(ATP)という呼吸や消化などすべての生命活動の源となるエネルギーを産出している。ミトコンドリアは「適度な」運動で増える。またそれによってATPの産出もアップする。
- 「過度な」運動は活性酸素の影響で体に悪い影響を及ぼす。活性酸素はすべての細胞を酸化=サビ=老化させるほか、がん、動脈硬化、高血圧、糖尿病などさまざまな病気の原因になる。
- ビタミンCは摂取する量によって得られる効果が違う。例えば、傷を治りやすくするなら100mg/日、風邪予防なら1~10g/日、疲労回復(副腎疲労)には10g/日、がん治療目的なら100g/日を目安に摂ると良いとされている。
- 副腎はビタミンCが栄養源で、血中のビタミンCの約80%を副腎が使っている。副腎は寝ているときに栄養を吸収するので、寝る前にビタミンCをたっぷり与えてあげると効率よく吸収して疲労回復する。
- 水素はアンチエイジング効果、抗酸化作用、痛みやアレルギー、糖尿病、アルツハイマー、パーキンソン病、動脈硬化などの病気に対する効果について医学的エビデンスがある。水素(2H2)は酸素(O2)と結びついて水(2H2O)になる。また、水素(H2)は活性酸素(2OH)と反応することで水(2H2O)に変化する。つまり、活性酸素は水素を得ることで無害な水になる。
第3章:パフォーマンスがアップする食事法
- 控えるべき食べ物:砂糖、小麦(グルテン)、乳製品、アルコール、カフェイン、加工食品(食品添加物)、大きな魚
- 摂るべき食べ物:オメガ3、まごわやさしい、良質な肉
- カフェインは交感神経を刺激して緊張状態、興奮状態をつくるほか、ストレスホルモンのコルチゾールの分泌も促進する(副腎疲労や慢性疲労の原因になる)。
第4章:最強の栄養の摂り方
- 腸内環境を整えるプロバイオティクスのサプリメントを選ぶポイントは菌量と生菌。
- ビタミンB群(ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸の8種類)はATP(生命活動の源となるエネルギー)をつくるのに欠かせない。また、三大栄養素の代謝をする際に補酵素として、B1は糖代謝、B2は脂質代謝、B6はたんぱく質代謝に深く関わる。
- 人間の細胞の中で最も多くのミトコンドリアを持つのが卵子で、ひとつの卵子には10万個のミトコンドリアがいる。ミトコンドリアの働きが低下すれば卵子の質も低下する。水素は卵子の酸化予防にもなる(水素のサプリメントをおすすめする)。
補足
補足です。
第1章~3章では、最強のアンチエイジングレシピとして、ココナッツオイルとチアシードのチョコレート、デトックススムージー、美肌スムージー、酢納豆キムチなど、11つのレシピが紹介されています。
第4章では摂るべきサプリメントとして、BCAA、L-カルニチン、マグネシウム、DHEA、飲む日焼け止めなど、黒田さんご自身が摂っているサプリメントが12種類、写真付きで紹介されています。
「おわりに」に書かれている文章も記しておきます。
一般的に医者は、症状を緩和すること(対症療法)が仕事で、根本的な改善(体質改善)はしません。「根本的な改善」は、あなたが自分自身でできることです。その具体的な方法は本書に書いた通りです。
あなたが「体に良いと思って食べているもの」や「体に良いと思ってやっている運動」が、もしかしたらまったくの逆効果になっている可能性があります。
フルマラソンなど激しいスポーツをする女性、不妊に悩む女性や夫婦はもちろん、それらに該当しない人にとっても、参考になる情報が盛りだくさんです。体の内側と外側の両方から美しくなるための食事法と運動法について知りたい方にオススメの本です。
私が実践しているミネラル・ファスティングも体質改善に有効な手段です。サポート&アドヴァイスもしていますので、ご興味があればお問い合わせください。
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