『世界が驚くニッポンのお坊さん 佐々井秀嶺、インドに笑う』という本を読んで、感極まったつぼです。感動のあまり、勢いでこの記事を書いています。
すべての日本人に、佐々井さんのことを知ってほしいと思いましたっっっ!
あ、唾飛ばしてすみませんです。
想像を絶する佐々井秀嶺さんの壮絶な人生
佐々井さんの人生は小説より奇なり?
佐々井秀嶺(本名:佐々井実)さんはすべての日本人が知るべき人物です。
かく言う私も、恥ずかしながら、つい先日、文春オンラインのこの記事を読むまで、佐々井さんのことを存じ上げませんでした。
この記事で、佐々井さんの壮絶な人生を知って驚愕しました。
この年末年始にインドに行くこともあって、直感的に佐々井さんのことをもっと知りたいと思い、この記事を書いた白石あづささんの著書『佐々井秀嶺、インドに笑う』を直ぐに読みました。
ひと言で本の感想を述べると、「事実(佐々井さんの人生)は小説より奇なり」。
佐々井さんの人生では、これでもか!というくらいに、信じられないような出来事が次から次へと起こります。
ざっと書き出してみると…
- 若い頃は人生に苦悩し、3度自殺未遂をしたが、毎回助けられた
- インドで30人も殺した極悪人を改心させ子分にした
- 灼熱のインドで8日間の断食・断水行を行って死にかけた
- 世界遺産級の巨大な仏教遺跡(マンセル遺跡)を発掘した
- 佐々井さんにインド国籍を取らせるために、仏教徒たちがデモ行進や10万人規模の抗議集会を開いた。また、1ヶ月で60万人もの署名が集まった
- 仏教の聖地であるブッダガヤをヒンドゥー教から奪還するため、何度も大規模なデモや座り込みを行ったり、デリーの首相官邸に乗り込んで抗議した(現在も闘争中)
- 他宗教や佐々井さんの人気に嫉妬する仏教の僧、政治家などから何度も命を狙われている
箇条書きでも、神がかり、もとい、仏がかり的な佐々井さんの人間力や凄まじい人生が少しは伝わるでしょうか。
税金も払わない某国の宗教法人などとは違う、無我(自分よりも相手の気持ちを思うこと)で民衆のために自分の人生を捧げる、本物の宗教家の姿を佐々井さんに見ました。
格が違う、世界が違う、次元が違う…。
いったい、どんな言葉なら佐々井さんを適切に形容できるのか…。
『佐々井秀嶺、インドに笑う』は佐々井さんの遺言
『佐々井秀嶺、インドに笑う』は、佐々井さんに「この本は私の遺言となる」と言わしめるほど素晴らしい本です。
著者の白石あづささんのキャラクターも素敵で、白石さんだからこそ、佐々井さんからこれだけの話を引き出して、一冊の本にまとめることができたのだと思います。
白石さんは、かつて3年ほど世界放浪をして、これまで100以上の国を訪れたことがあるそうです。佐々井さんから絶大な信頼を得ている白石さんもただものではないですね。
仏教はインドで生まれたにもかかわらず、イスラム教やヒンドゥー教に駆逐され、インドでは廃れてしまったのですね。
『佐々井秀嶺、インドに笑う』から引用します。
大多数がヒンドゥー教徒であるインドで、カースト(身分制度)にさえ入れない「不可触民」を中心に、差別のない仏教に改宗する人々が今、爆発的に増えている。半世紀前までは数十万人しかいなかった仏教徒が、ついに1億5千万人を超えた。その偉業を成し遂げたのが、インド仏教の最高指導者・佐々井秀嶺さんだ。
白石あづさ著『佐々井秀嶺、インドに笑う』
本書は序章から始まり、第1章~第15章、終章と続き、おわりにで締めくくられます。
第4章(人生の暗夜行路)、第5章(三度の自殺未遂)、第6章(色情因縁の嵐)では、人生に深く苦悩する少年期から青年期の佐々井さんの半生が赤裸々に描かれています。
それ以外の章では、佐々井さんのインドでの活躍ぶりや、先に箇条書きしたような、数々の伝説が描かれています。
佐々井さん、勇気を与えてくださって、ありがとうございます
私は今後、動画などでも佐々井さんの雄姿を拝むつもりです。
著者の白石さんから、南天会(なんてんかい)という佐々井さんの後援会のウェブサイトで、佐々井さんの帰国情報等が出ていると教えていただいたので、早速見てみました。
超多忙な佐々井さんにインドでお会いするのは簡単ではなさそうですが、来日時の講演会等で佐々井さんの姿を拝んだり、肉声を聞いたりする機会を窺いたいと思います。
多くの人に佐々井さんのことを知ってほしく、佐々井さんの人柄がよく分かる文章を『佐々井秀嶺、インドに笑う』から引用します。
佐々井さんは、あらゆる面で魅力的だった。今まで私は、多くの有名人を取材してきたが、全く一線を画していた。溢れる才能も、強い運も、集めたお金も、何もかも惜しみなく民衆のために使い、その生涯を捧げて生きてきた。清水の次郎長のように親分肌で、子供のように無邪気に笑い、虎のごとく吠えるが子犬のように人懐っこく、阿修羅のごとく恐ろしいのに菩薩のように慈悲深い。
白石あづさ著『佐々井秀嶺、インドに笑う』
私は、『佐々井秀嶺、インドに笑う』を読んで、佐々井さんの人間力や人生に触れて、
たったひとりの人間が、ここまでできるなら、ちっぽけな自分でも、もう少し何かできるのではないか、と勇気をもらいました。
私はインドには旅や仕事で何度か訪れて、合算で2ヶ月くらい滞在したことがあります。
当時、佐々井さんのことはまったく知りませんでしたが、もしかすると、佐々井さんと同じ空を眺めたり、同じ雨に打たれたりした瞬間があったかもしれません。
そんなことを書くと、我ながら、無理にこじつけた感じがしますが(笑)、
もし、本当に、そんな瞬間があったなら、私はもうそれだけで光栄です。
いや、違うな。
佐々井さんと同じ時代に生きている、ただそれだけで光栄です。
嘘偽りなく、そう思いました。
佐々井秀嶺さん、あと20年(100歳以上)は生きて、インドだけでなく、日本に、世界に、平和の種を蒔いてください。
学ばせていただきました。ありがとうございます。
合掌。
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