マイクロカプセルと柔軟剤が食品を汚染している?

健康
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つぼです。仕事の関係で東京から大阪へ転居することになり、少々忙しい日々です。

さて、そんな中、この記事では、身近な食品汚染について書いています。

街中で吹き付けられる消毒液など深刻化する社会汚染に絶望的な気持ちですが、汚染された食品から身を守る参考、自分自身が食品汚染や香害の加害者にならないための参考になれば幸いです。

諸悪の根源はマイクロカプセル?

マイクロカプセル香害

以前、『あなたはそれでも柔軟剤を使いますか?=柔軟剤の危険有害性情報に震撼した日=』という記事を書きました。この記事が意外と読まれていて、やはり柔軟剤の強すぎる香りなどで苦しんでいる人が多いのかなと想像しています。

この記事を書く際に、『マイクロカプセル香害 柔軟剤・消臭剤による痛みと哀しみ』という本を読みました。

この本では、香害に苦しむ31人の声が掲載されていて、化学物質過敏症になるとどれだけ大変か分かるでしょう。私は、この本を読んで、自分自身の症状がまだマシだということを思い知りました。

例えば、「水道水から柔軟剤の香りがする」という声もありました。

私の化学物質過敏症の症状は中程度で、柔軟剤や洗剤、シャンプー類の売場で、容器の外に染み出してくる化学物質は感知しますが、水道水から香る柔軟剤は感知しません。

しかし、目に見えないサイズのマイクロカプセルが、水道水にさえ入り込むことは想像できます。

マイクロカプセルとは

『マイクロカプセル香害 柔軟剤・消臭剤による痛みと哀しみ』の読後備忘録は次のとおりです。

  • マイクロカプセルというのは、ナノ(10億分の1)サイズの成分さえ入れることのできる超極小のカプセルのこと
  • マイクロカプセルはあまりに小さすぎて、体内に備わった免疫システムでも対処できず、人体に入り込んでくる危険性がある
  • マイクロカプセルを作るのに、猛毒のイソシアネートが使われているケースもある

マイクロカプセルは、主に「香りを長く持続させる」目的で、柔軟剤に使用されます。衣類が擦れたりする際に、香料を包み込んだマイクロカプセルが弾けると、香料が放出されて香りが長く続くということらしいです。

例えば、花王のフレアのパッケージにはこのようなイメージ図が描かれています。

なお、個人的な経験から、香りが生まれ続けるのは12時間どころではありません。1~2回洗濯したくらいでは取り切れない恐ろしい香りです。

食品から漂う強烈な香りを感知してしまった

食品から漂う強烈な香りを感知してしまった

香料が他のものに移することを「移香」といいます。

『マイクロカプセル香害 柔軟剤・消臭剤による痛みと哀しみ』では、食品容器への移香に関する声も出ていました。

食品容器への移香について、私はその時点(2021年4月)では未経験でしたが、その後、私自身も食品容器への移香を感知してしまいました。

スーパーで買ったキムチ、がんも、豆富、納豆などの容器から、日常的に苦痛を感じる柔軟剤のような刺激臭が漂ってきたのです。

スーパーでは何も感じませんでしたが、ほぼケミカルフリーの自宅でエコバッグから商品を取り出した瞬間に、呼吸器を突き刺すような危険な香りを感知しました。

  • 化学物質過敏症の症状が徐々に進行しているのか?
  • 化学物質の氾濫が更に進行しているのか?

おそらく、両方とも、正解だと思います。

どこで移香するのか

私が感知した化学物質が柔軟剤に由来すると断言はできませんが、何か危険な化学物質が移香していたことは間違いありません。それでは、どこでどのように移香するのでしょうか。次のような可能性があると思います。

  • 製造現場や倉庫で移香
  • 流通過程などで移香
  • 品出しなどの工程で移香
  • 買い物客から移香

食品汚染から身を守る方法

洗えるものは洗う

一度、食品への移香を感知してしまうと、気が気ではありません。買った商品を自宅で嗅いでみると、結構な頻度で柔軟剤のような刺激臭を感知します。こうなると、嗅ぐという行為が、化学物質過敏症の私にはリスクが高いです。

そこで、今では、プラスチック容器に入った要冷蔵の商品は、軽く水で洗ってから冷蔵庫に入れるようにしています。正直、洗浄後でも刺激臭が完全に取れることはないのですが、洗わないより少しはマシでしょう。

手間がかかりますが、購入した食品を未開封のまま洗える場合は、洗った方が身のためでしょう。

洗えない場合は、拭くという方法もありますね。

食べる前に手を洗う

コロナ禍以前でも、基本の手洗い。

食前はもちろんですが、パンや菓子など、食品容器を触った後、そのまま手で食べるような場合も、食品を手で触れる前に手洗いをすると、化学物質のリスクを減らすことができるでしょう。

手に付着しているかもしれないものは、ウイルスだけではありません。化学物質も、ウイルス同様に危険であることを、知っておくといいでしょう。

裸で売られているものを買うときは慎重に

以前はよく裸で陳列されていたパンや総菜なども、コロナ禍以降は、袋や容器に入れて陳列されることが多くなりました。これは、移香問題の面からも、大変良いことと思います。

裸で売られている食品は、ウイルスだけでなく、香料などの化学物質が付着している可能性も考慮に入れて購入の判断をしてみてはいかがでしょうか。

飲食店での対応

飲食店のテーブルに置いてあるスプーンやフォークなどのカラトリー、取り分け用の小皿などにも、どんな化学物質が付着しているか分かったものではありません。可能な限り、洗ったり、拭いたり、カラトリーを持参したりして、化学物質のリスクを低減するといいでしょう。

香害の加害者にならないために

化学物質過敏症とは

化学物質過敏症は、ごく微量の化学物質に反応して様々な心身の不調に見舞われるアレルギー疾患です。

化学物質を体内に入れなければ苦しい症状は出てこないものの、多種多様な化学物質が至るところに溢れている現代社会では、化学物質を完全に避けることは難しく、程度にもよりますが、化学物質過敏症の罹患者は日々様々な場面で様々なアレルギー反応に苦しんでいます。

化学物質過敏症が悪化すると、生活のあらゆる場面で化学物質の影響を受けることになり、安心して過ごすことのできる場所がどんどん失われていきます。

詳しくはこちら

香害の加害者にならないために

さて、最後に、あなたが香害の加害者にならないために、できることを書いておきます。

  • 柔軟剤を使わない
  • 香りの強い洗剤を使わない
  • 消臭スプレーを使わない
  • 香水を使わない
  • 整髪料を使わない
  • 香りの強いハンドクリームを使わない
  • 香りが長く続くシャンプーやリンスを使わない

使わない、使わないばかりでは受け入れ難いかもしれませんので、「なるべく使わない」、「使用頻度や使用量を減らす」でもいいでしょう。

例えば、この記事で示したスーパーでの移香のような赤の他人だけではなく、「近隣の住民、職場の同僚、取引先の担当者など、身近な人が香害に苦しんでいるかもしれない」という想像力を持って行動してみてはいかがでしょうか。

もちろん、自分自身や家族の健康のためにも

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