【北海道】ぬかびら源泉郷(糠平温泉)と中村屋

北海道
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つぼです。2泊3日で十勝へ行ってきました。

今回の旅では、3年前、日帰り温泉を利用して以来、「いつか泊まりたい」と思ってきた中村屋に、念願叶って泊まることができました。

この記事ではぬかびら源泉郷(糠平温泉)と中村屋について紹介しています。

ぬかびら源泉郷(糠平温泉)について

アクセス

ぬかびら源泉郷は北海道河東郡上士幌町にあります。

十勝の中心都市、帯広の市街地から車で1時間30分くらいの距離です。

レンタカーで寄り道しながら行くのがオススメですが、帯広から1日4便、旭川から1日1便バスも出ています。詳しくは十勝バスのウェブサイトで確認してください。

2019年で開湯100周年

ぬかびら源泉郷は1919年4月に誕生しました。

開湯100周年となる2019年の記念事業期間中には、開湯祭、CM動画や記念Tシャツの作成、記念植樹など様々な事業が行われました。詳しくはこちら

源泉かけ流し宣言

2007年6月1日、ぬかびら源泉郷の宿主達は北海道庁で「源泉かけ流し宣言」をしました。ぬかびら源泉郷にある宿はすべて源泉かけ流しです。

日本源泉かけ流し温泉協会によると、今年(2025年)6月23日、ぬかびら源泉郷で「第17回源泉かけ流し全国温泉サミット」が開かれたそうです。

足湯

ぬかびら源泉郷の中には無料の足湯があります。ドライブの途中で立ち寄るのもいいですね。

散歩

小さな集落の中をのんびり散歩するのもオススメです。

集落の中には普通に鹿がいます。

ぬかびら源泉郷の周辺は深い森で、ヒグマの生息地でもあります。

中村屋について

基本情報

中村屋の基本情報は次の通りです。

空室状況はこちらで確認できます。電話での予約をオススメします。


中村屋では日帰り入浴も受け入れています。

温泉

源泉かけ流し

中村屋にあるすべての湯舟が源泉かけ流しで、循環、ろ過、塩素消毒は一切していません。

泉質

中村屋の温泉は「無色、澄明(※)、無味、無臭」の「ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)」です。

泉温は49.8度です。水道水は使っていませんが、湯が熱いと感じた場合には水道水で温度調整できるようになっています。

※透明(とうめい)と澄明(ちょうめい)は似た意味ですが、漢字文化資料館の漢字Q&Aで、使い分けについて勉強になりました。

露天風呂は混浴

中村屋には内湯と露天風呂があります。

露天風呂は混浴です(20時30分~22時は女性専用)。

私が宿泊した2025年9月7日はほぼ満月(8日の3時過ぎに満月)で、深夜、貸し切り状態の露天風呂につかりながら、月を眺めていました。

食事

地産地消

中村屋では主に十勝産の食材を使って丁寧に調理された食事が提供されます。

レストランの入口に、食事で使用している食材の生産者・販売者が掲げられています。

フードバレーとかち推進協議会によると、2024年産の農畜産物に関する十勝の食料自給率(概算)はカロリーベースで過去最高の1345%だったそうです。

こだわり

地産地消以外にも、随所に中村屋のこだわりが感じられます。

例えば、朝食で、噴火湾産の無添加たらこが出ました。無添加のたらこなんて滅多にお目にかかれません。なるべく添加物を使わない姿勢は、私が中村屋に惹かれた理由のひとつです。

夕食

夕食は18時~、18時30分~、19時~の中から好きな時間を選ぶことができます。

席につくと、まず、何種類もある自家製の果実酒と酢の中から、好きなものを1種類選びます(2杯目以降は別料金)。

私は19時からいただきました。

もぐもぐ
=省略=
もぐもぐ

ごちそうさまでした。

料理の写真もあるのですが、割愛して、おしながきだけ載せておきます。

連泊する客も多いため、おしながきの内容は毎日変わるそうです。また、事前にお願いすれば、可能な限りアレルギー対応やベジタリアン対応もしてくれます。詳しくはこちら

朝食

朝食は7時30分から9時まで、和洋バイキング形式で提供されます。

まず、こんな感じで盛り付けました。

それから、あれこれ追加し、気がつけば食事を始めてから1時間以上が過ぎていました。

バイキングだと食べ過ぎてしまうかもしれませんが、中村屋こだわりの朝食を堪能するため、早めに食事を始めることをオススメします。

食事だけの利用も可

宿泊しなくても、夕食だけ、朝食だけの利用も可能です。詳しくはこちら

ちなみに、3年前、ぬかびら源泉郷で車中泊をした際、朝食だけ利用したかったのですが、受け入れ枠が一杯のため叶いませんでした。早めの予約をオススメします。

おもてなし

ダッタンそば茶

滞在中は随所で中村屋のおもてなしに触れる機会があります。

例えば、ロビーに置かれた火鉢は訪れる人に温もりを感じさせます。そして、火鉢で温められた地元産のダッタンそば茶を無料でいただくことができます。

無料のエスプレッソや飴、有料の飲み物や食べ物も用意されています。

朝の牛乳

朝、温泉から戻ったら、部屋の入口に牛乳が置かれていました。

普段は健康上の理由で牛乳を直接は飲まない私ですが、この牛乳はノンホモジナイズド(低温殺菌)ということもあって、入浴後の一杯に美味しくいただきました。

甘納豆とポテトチップス

滞在中は21時まで、地元産の甘納豆とポテトチップスが食べ放題です。

ちなみに、ポテトチップスは袋のままもらえて、袋の裏にマジックで部屋番号が書かれます。

その他

他にもたくさんのおもてなしがあるのですが、長くなったので、宿の様子を紹介して終わりにします。ぜひ、自身で中村屋のおもてなしを体験してみてください。

宿の様子

ロビー

ロビーをはじめ、館内のあちこちに本や漫画が並んでいます。

温泉に入った後、ゆっくり読書を楽しむのもいいですね。

部屋(226号室)

私が泊まった226号室の様子はこんな感じです。

螺旋階段

ぬかびら源泉郷の周辺に点在する北海道遺産「旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群」を彷彿させる螺旋階段がありました。

ちなみに、アーチ橋梁群の中でも一番人気の「タウシュベツ川橋梁」はこんな感じです。

タウシュベツ川橋梁は例年6月頃から沈み始め、10月頃には完全に水没し、1月頃に再び姿を現すようです。今年(2025年)9月はじめにまったく水没していないのは異例とのこと。

おみやげのまるみ

フロント横にある「おみやげのまるみ」では、中村屋で過ごした時間や体験した事を買って帰れるような品々を取り揃えています。

最後に

念願叶って中村屋に泊まることができました。期待を裏切らず、大いに楽しむことができました。いつか再訪したい場所です。

「おみやげのまるみ」でダッタンそば茶も売られていたので買って帰りました。

私の自宅に火鉢はありませんが、東京が寒くなったら、ぬかびら源泉郷や中村屋のことを思い出しながら、温かいダッタンそば茶をいただきます。

中村屋の皆様、温かい思い出をありがとうございました。

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