【インド】ムンバイを舞台にしたオススメの映画と本を紹介

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7年4ヶ月ぶりのインド行きを控え、テンションが上がってきました。

今回の拠点となるムンバイは9年7ヶ月ぶりの訪問です。

この記事では、ムンバイを舞台にしたオススメの映画と本を紹介します。

本の紹介は、前回(2010年5月)、仕事でインドへ行く前と行った後、mixiに書いた日記をほぼそのまま使っていることを断っておきます。

ムンバイを舞台にしたオススメの映画:『スラムドッグ$ミリオネア』

アカデミー賞で8部門を受賞した『スラムドッグ$ミリオネア』

『スラムドッグ$ミリオネア』は2008年公開のイギリス映画です。アカデミー賞で8部門を受賞し、当時話題になりました。

<あらすじ>
ムンバイのスラム街で育ったジャマールは、テレビ番組「クイズ$ミリオネア」で正解を続け、最後の1問まで到達。しかし、無学ゆえに不正を疑われ逮捕される。警察で尋問されたジャマールは、自らの人生を語り始める。

『スラムドッグ$ミリオネア』のYouTubeの日本版劇場予告はこちら

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今回、ムンバイを再訪する前に必ず見直そうと思い、U-NEXT の月額1,990円プラン「31日間無料トライアル」に登録して鑑賞しました。

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ムンバイを舞台にしたオススメの本:石井光太 著『物乞う仏陀』、『レンタルチャイルド』

ここからは、前回(2010年5月)、仕事でインドへ行く前と行った後、mixiに書いた日記がベースになっています。

石井光太さんの『物乞う仏陀』を読んで以来、ムンバイへ行きたいと思っていた

インドに行くのはちょうど10年ぶり。

2000年の7~9月、16ヶ月の長旅の途中、3週間ほどネパールを挟んで、インドには約2ヶ月滞在した。この10年でインドも大きく変わったのだろう。

今回の訪問先は、ムンバイ、ウダイプール、ハイデラバードとその近郊。

石井光太さんの『物乞う仏陀』という本を読んで以来、ムンバイに行きたいと思っていた。

『物乞う仏陀』では、石井さんがタイやベトナム、カンボジア、スリランカなど、アジアの国々で物乞いや障害者を訪ね歩き、時には彼らとともに暮らした経験を基に、極限までアジアの暗部が描かれている

特にインドの章は、極めて衝撃的な内容で、よく生きて帰ってきたなと心配になるくらい、危険な状況が何度も出てきた。

アカデミー賞を獲った映画『スラムドッグ$ミリオネア』では、子どもがさらわれ、強制収容所のような場所でマフィアに押さえつけられ、火であぶったスプーンで眼を潰されるシーンがあった。

『物乞う仏陀』によると、現実はこんなものではない。

石井さんが取材した現実では、子どもたちは、腕や足を切り落とされる。それで、物乞いをさせられる。悲惨な格好をして物乞いをさせた方が、同情によってバクシーシ(喜捨)が増えるというただそれだけの理由で…。

さらわれた子どもたちは、そのようにして、稼げる物乞いにさせられた挙句、一定の年齢に達すると、稼ぎが減るために、ゴミのよう捨てられる…。

どの街にも障害を持った物乞いはいるが、ムンバイの街中には、そのような物乞いが異常なくらいに溢れているのだという。

僕は、その光景を見てみたいと思った。見てみたいと言うと語弊があるが、どれくらいひどいものなのか、その一端でも自分の眼で確かめることができればいいなと思っている。

そして、訪れたムンバイ

今回のインド出張では、自由時間も確保でき、ムンバイの街に出ることができた。

到着翌日の日曜日には、ウダイプールにある取引先の会社からホテルに電話があって、必要ならムンバイにいる関係者をガイドとして派遣するけど?と訊かれたが、丁重にお断りし、同行の上司と先輩を連れてムンバイ市内へと繰り出した。

ホテル前からオートリキシャで最寄駅へ移動。オートリキシャと価格交渉する僕を見て先輩が呟いた。

つぼが頼もしく見えたよ…。

つぼ
つぼ

これくらい普通にやりますが?

最寄駅からはローカル列車に乗り込み、インド人に交じってムンバイ市内へ移動。楽しそうにしている僕を見て上司が呟いた。

つぼよ、生き生きしているなぁ…。

つぼ
つぼ

しますとも!
そりゃもう、楽しくて仕方ないっすよー!!

観光せずとも、目的地がなくとも、ただ街に出て、ローカルな乗り物に乗ったり、ぶらぶらするだけでめちゃくちゃ楽しい。

同行の上司と先輩は街を歩いたりすることにあまり興味がないため、あちこち歩き回ることはできなかった。そのせいもあってか、路上にいる(はずの)物乞いの姿はあまり見かけなかった。

石井光太さんに連絡してみた

ムンバイ市内でも、彼らが存在するどこか特定の場所があるのか?疑問に思って、ホテルに戻ってから、石井さんにメールをしてみた。

すると、直ぐに次のような返事をいただけた。

『物乞う仏陀』(2005年発刊)以降、ムンバイもかなり変化しました。『レンタルチャイルド』という最新刊に、ムンバイの物乞いたちの10年を追った記録をすべて書いたので、都合のよいときに参照してください。

石井光太 公式ホームページ

石井光太さんの『レンタルチャイルド』を読んで言葉を失った…

帰国後、早速、『レンタルチャイルド』を読んだ。

凄惨。この世の地獄。信じがたい事実が次から次に容赦なく描写される。

あまりの非現実さに、小説を読んでいるような錯覚に陥った。

小説だったらどれだけ救われるだろうか?!作り話だったらいいのに!!

何度も目を逸らしながら読み進める中で、僕は思わずそう願ってしまった。

以前、梁石日さんの『闇の子供たち』という本を、何度も目を逸らしながらも何とか読み切った。『闇の子供たち』は事実に基づいていたとしても、一応小説なので、多少割り切れる部分もあるが、『レンタルチャイルド』はノンフィクションである。石井光太という稀有な作家が自ら、「これまでのノンフィクションの集大成」と位置づける、渾身のノンフィクションである。

『レンタルチャイルド』によると、ムンバイ市内に溢れていた物乞いたちは、街の浄化政策によって一網打尽にされ、その多くは郊外へと居を移したのだという。

2008年に取材された『レンタルチャイルド』の第三部では、郊外で暮らす物乞いたちについて描かれているが、その様子も依然として悲惨だ。

ムンバイの繁華街で人の多さと熱気に圧倒された

上司と先輩は先に日本へ帰ったため、途中からはひとりで別の仕事に取り組んだ。最終日には、6~7時間、ムンバイの街をひとりで歩き回ることができた。

ムンバイで出会った子供たち(左)、ドービーガート(右)
[2010年5月]

繁華街では人の多さと熱気に圧倒された。

蒸し暑い中、歩き回って汗だくになり、チャイ(甘いミルクティー)を何杯も飲んだ。

10年前も幾度となく飲んだチャイは、忘れられない味だ。今回のインド出張で、チャイだけは絶対に飲みチャイと思っていた(笑)。

ムンバイの風景
[2010年5月]

コメント

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